筑波記念病院ロゴマーク 住所と電話番号
ドクターの知恵袋 ドクターの知恵袋 キービジュアル
第04回:高度先端医療を支えるMEとは?
( 2003年06月05日 掲載 )

■MEについて
一般的には臨床工学技士(Medical Engineer 本来の意味からいえばClinical Engineer)をMEと呼んでいます。現在の病院において医療機器は欠かせないものとなっています。また、最先端医療、高度医療を行う上では多種の医療機器が必要不可欠であり操作も煩雑なものになってきております。臨床工学技士は医療機器のスペシャリストとして1987年に生まれた国家資格で、法律では『医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守・点検を行う』と明記されています。
当院では循環器・呼吸器・血液浄化・移植・機器管理と幅広い分野で医療に携わっております。

■何をしているの?
 【手術室】
手術室には様々な手術に対応する為、多種多様の機器があります。手術が安全・確実に行われるためにそれらの機器の操作・管理が重要になります。人工心肺装置などの操作、機器の点検などを行っています。


 【心臓カテーテル検査室】
心臓の血管(冠動脈)を検査又は治療する際に、監視装置で心電図・血圧などの監視・記録を行っています。また、心臓の動きを助ける体外式ペースメーカ(一時的なペースメーカ)・補助循環装置などが必要になったときはそれらの装置の操作・管理を行っています。

【病棟】
患者様の状態(脈拍、心電図、血圧など)を把握するための各種患者監視装置、呼吸機能を助ける人工呼吸器、心臓の機能を助けるペースメーカ・補助循環装置などの生命維持管理装置の操作、点検などの管理を行っています。

 【血液浄化】
腎臓や肝臓が弱まると体内に老排泄物が貯まり全身状態が悪化します。腎臓や肝臓の働きを助ける為の治療を血液浄化療法と言います。血液浄化療法には血液透析療法、血液濾過療法、血漿交換療法、血漿吸着療法などがあり、それらの治療に使用する装置の操作・管理を行っています。


 【移植】
抹消血幹細胞あるいはリンパ球採取において装置の操作・管理を行っています。

【機器管理】
生命維持管理装置(人工呼吸器・補助循環装置など)・各種患者監視装置(心電図・血圧・酸素飽和度など)・輸液装置(輸液ポンプ・シリンジポンプなど)などの各種医療機器が安全に性能が発揮できるよう保守・点検(機器によっては毎日)を行い、また、万が一トラブルが生じた場合は速やかに対応できるようにしています。

【 まとめ 】
生命維持管理装置と言ってもなかなか分かりづらいと思いますが、簡単に言うと何らかの理由(病気や事故など)で弱っている臓器の機能を補助・代行する機械です。呼吸を補助する人工呼吸器、腎臓や肝臓を補助する血液浄化装置、心臓や肺を補助する人工心肺装置などがあります。 私たちは生命維持管理装置などの医療機器を安心して使用できるよう管理しているだけでなく、安全に治療をするために医療機器のスペシャリストとして操作も行っております。

※執筆者の所属は、執筆当時のものです。

前のコラム:第03回:神経内科って何? -ふるえはパーキンソン病のサインとは限らない-

次のコラム:第05回:人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術について


他にもたくさんの記事があります。
トップページ(全記事を掲載)も合わせてお読みください。