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第13回:胃カメラの実際
( 2004年04月07日 掲載 )
1.胃カメラの実際(検査編)
  どのような検査でも、初めて受ける際は大変不安なものです。
胃カメラも、以前に比べて格段に「楽な」検査になりましたが、実際にはどのようなものなのか?検査を受けてみなければ分かりません。
今回は、ある患者さんの胃カメラのビデオ撮影を供覧します。この患者さんは住民健診で胃にポリープがあることを指摘され、当院を受診されました。生まれて初めての検査でしたが、カメラを飲んでいた検査時間は約4分!大変楽に検査を受けられたと、おっしゃっていただきました。では、ビデオをご覧下さい。

視聴にはFLASH Playerが必要です。
「胃カメラの実際」検査編(4分28秒)


(図):胃体部大彎側に大きさ5mmのIpタイプのポリープが2個並んで観察される。(ムービーより)

 胃のほぼ中央にフタコブ状のポリープがあったことがお分かりいただけましたか?
 「生検」という組織を採取する検査も行っています。生検によって多少の出血が起こりますが、通常はすみやかに自然止血されますから、ご安心下さい。
 組織の結果は、良性の「過形成性ポリープ」でした。経過観察だけで、手術の必要はありません。しかしこのタイプの場合も、大きくなるとポリープからの出血のリスクがあるため、年に一回胃カメラの検査を受けるようにお勧めしました。苦痛が少なく検査を行えたため、「ぜひ来年もお願いします」とのことでした。

2.胃カメラの実際(治療編)
 消化管腫瘍に対する内視鏡的治療は、近年著明な進歩を遂げ、多くの場合、開腹手術することなく切除できるようになりました。しかし、実際にはどのような治療法なのか?治療を受けてみなければ分かりません。特に、「悪性かも?」という心配を抱えている場合は、不安がつのります。
 今回は、ある患者さんの胃ポリープを実際に切除した際のビデオ撮影を供覧します。
この患者さんは以前から胃にポリープがあることを指摘されていましたが、生検では良性と診断され、経過観察をしていました。しかし今年の定期検査にて、ポリープの大きさが増大していたため、当院をご紹介いただきました。

 実際にポリープを切除するために必要であった治療時間は約4分!患者様からは「もう取れちゃったの?」と、おっしゃっていただきました。
 では、ビデオをご覧下さい。

視聴にはFLASH Playerが必要です。
「胃カメラの実際」治療編(3分2秒)

胃の出口(幽門輪)のそばに短い茎を有するポリープがあったことがお分かりいただけましたか?
まず、出血をできるだけ予防するため、生理的食塩水を茎の根元に注射することから、治療が始まります。

その後、「スネア」という処置具を茎にかけ、ポリープ本体を絞扼切除します。この時、少量の出血が起こりますが、通常はすみやかに自然止血されますから、ご安心下さい。しかし、今回は充分止血を得るために、切除断端面に「クリップ」をかけました。傷口を縫い縮めることで、創傷治癒の促進効果もあります。

組織の結果は、良性の「過形成性ポリープ」でした。
このタイプのポリープの場合も、
(1)大きくなるとポリープからの出血のリスクがある、
(2)幽門輪に隣接する場合、胃の出口を塞いでしまう危険性がある、
ことから切除が必要となることがあります。今回も「悪性ではない可能性が高いとしても、ポリープの増大に伴う症状が発現する前に治療をしたい」という患者様のご希望に添う形で治療を行いました。

今後も、必ず年に一回は胃カメラの検査を受けるようにお勧めしました。「来年もぜひお願いします」とのお返事でした。

※ホームページへの掲載にあたっては、ご本人の承諾をいただいております

[TEXT by 池澤 和人, 筑波記念病院 消化器内科]
※執筆者の所属は、執筆当時のものです。

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