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◎ 花粉症完全攻略マニュアル
■ 花粉症が増加した背景と今後の見通し
戦後、建材・治水などの目的で全国の国有林に北海道,沖縄を除く広い範囲スギが植林された。1960年代後半より、花粉生産力の高い樹齢30年以上のスギ林面積が多くなったことにより、1970年代前半より患者数が急増している。
スギ花粉症患者の7割がヒノキ花粉症患者でもある。国土の7割を占める森林面積は2,500ヘクタール、その内人工林が100ヘクタール。その44%をスギ、24%をヒノキが占めている。現在スギの植林は行われていないが、ヒノキの植林は今も行われている。樹齢20年を超えると花粉の生産量が高まる。ヒノキは樹齢が若い木が多く、今後飛散数が増加すると予想されており、事実ヒノキ花粉症は急速に増加している。
■ 2003年スギ花粉飛散情報
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花粉症有病率
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約20%(全国で約2,000万人) |
| 飛散量 |
スギ花粉の飛散量は平年に比べ多い
→影響する前年の夏の気象条件としては、最高気温、平均気温、日照時間、 日射量(最も影響)、雨量(次に影響)、平均湿度がある。
日射量が多くなると雄花の成育が促進され、他方、雨量が多いと日射量が少なくなり雄花の生育が阻害される。
昨年の夏は梅雨明け後猛暑で7、8月の日射量が多かったため、花粉の飛散量は平年に比べ多いと予想されている。
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| 飛散開始日 |
平年より5〜10日早い(関東は2月6日頃)
→初期治療の開始日を判断する上で重要。花粉前線とは1平方センチの広さに1粒以上の花粉が2日続けて見られた最初の日。今年は1月下旬以降は暖冬のため早い。また1月1日からの積算最高気温が300℃の日を初飛散とする見方もある。
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| 特徴 |
共通抗原を持つヒノキ花粉の増加 |
| 飛散距離 |
スギ、ヒノキ花粉(樹木花粉)数10km
ブタクサ(雑草)数百m。
→このため春の花粉症は大量に発生する。 |
■ 花粉飛散量と花粉症の症状の関係
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関東では、例年スギ花粉飛散は1月中旬から初観測され、連続して花粉飛散を観測し始めるのは2月10日前後が多い。その年により異なるが、3月初旬頃に花粉飛散のピークを迎え、4月初旬の桜が開花する頃には花粉飛散が終息する。その後3月下旬からヒノキ花粉が飛散を開始し、4月上旬に桜の開花に合わせるように飛散の最盛期を迎える。
近年、スギ花粉症患者の65%がヒノキ花粉に対する抗体も保有していることが知られている。スギ花粉飛散が終息しはじめる3月中旬から下旬に症状が一旦軽減する傾向が認められるものの、多くの患者はヒノキも共通抗原として認識されているため、ヒノキ花粉飛散の増加に伴い症状が再度悪化する。ヒノキ花粉飛散が終息する4月下旬から5月上旬の連休頃まで症状が遷延することがしばしば経験される。
■ 主な花粉症原因植物の開花期
同じ花粉でも、地域によって飛散期に差がある。いつ頃、どんな花粉が飛ぶのかを知ることが大切と言える。また、スギ花粉症有病者は北海道と沖縄にはほとんどなく、太平洋側が多くなっている。
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■ 地域別・年齢層別の有病率
全国調査によるアレルギー性鼻炎の有病率は、通年性アレルギー性鼻炎18%程度。スギ花粉症16%。スギ以外の花粉症10%程度。
地域ブロック別で見ると、花粉症有病者は北海道と沖縄にはほとんどなく、太平洋側が多くなっている。 年令による差としては、花粉症は30〜40代に多いが、最近10代の増加が目立つ。通年性は10代に多い。
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次のページでは花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の原因や症状について解説していきます。
[TEXT by 米納昌恵, 筑波記念病院 耳鼻咽喉科]
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