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下肢静脈瑠とは?

6.下肢静脈瘤ができてしまったら(1/2)

《日常生活で注意すること》
 静脈瘤の症状は、静脈に血液がたまってしまうために出現することが多く、それを改善するためには何をすればよいのかというと、
【日中は】
 長時間の立位を避け、1時間に5〜10分の下肢挙上での休息をとる事。また歩行・足踏みなどにより積極的に筋肉を収縮させ、静脈血が心臓に戻りやすいように促します。
【夜間は】
 寝ている時は、枕を足の下に置くなどして15度程度上げます。
【足は】
 ささいな掻き傷・虫刺されなどが、色素沈着・下腿潰瘍の原因となるため、静脈瘤のある脚を清潔にし、外傷を防ぎます。

《圧迫療法》
【目的】
 脚の表面から圧迫し、血液が静脈内にとどまるのを防ぎす。そうすることにより、症状の出現や、静脈瘤の悪化を予防します。
【方法】
 脚を包帯などで巻いて、表面から静脈を圧迫します。
一般的には、「弾性ストッキング」を着用します。(下図)

 

【注意点】
 適切な圧迫圧のストッキングの継続着用が必要です。
弾性ストッキングを着用しても、血液がうっ滞することもあり、日常の注意事項を守ることが大切です。 皮膚に傷があり化膿や、血行障害が明らかな方には使用できません。 手術後も最低一ヶ月間は弾性ストッキングをはいて圧迫の継続が必要となります。

《根本的治療》
 ○ストリッピング手術
 ○硬化療法
 が主な手術治療となります。
【治療適応】
 ○湿疹・色素沈着・下腿潰瘍などの皮膚栄養障害の明らかな場合 
 ○足の浮腫・だるさなどの症状の明らかな場合
 ○血栓性静脈炎を起こす場合
 ○また症状がなくても、本人の美容的要望の強い場合も治療致します。

【治療目的】
 完全に下肢静脈瘤を治すことは難しいため
 ○静脈瘤に関連した炎症等の合併症の予防
 ○症状をとること
 ○下肢の外観を少しでも良くすること
 を治療目的と致します。

【治療方法】
○ストリッピング手術(下図)

 


  静脈瘤となった本幹の血管を全部取り去る方法です。
  ワイヤーのようなストリッパーを用いて手術を行います。
  腰椎麻酔により下半身に麻酔を十分に効かせます。
  股〜足首付近までの静脈を、ワイヤーを用いて引き抜きます。

○硬化療法
  血管を取らずに薬を用いて潰してしまう方法です。
  膨らんだ静脈に直接針を刺して、血管の中に「硬化剤」を入れます。
  硬化剤と血管との反応により、静脈瘤を繊維化させて潰します。  

[TEXT by 佐藤 藤夫, 筑波記念病院 心臓血管外科