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下肢静脈瑠とは?

6.下肢静脈瘤ができてしまったら(2/2)

【ストリッピング手術と硬化療法の比較】
 可能ならば、体に優しい硬化療法をお勧めします。(下図)

  ストリッピング手術   硬化療法
治療期間 約1週間の入院   原則的に1泊2日
麻酔 腰椎麻酔・全身麻酔   なし
侵襲    
費用     
適応 巨大静脈瘤も可    
合併症 下肢のしびれ・痛み・
感覚鈍麻など
  硬化療法の合併症の表参照
再発                 

【硬化療法の合併症】
圧迫をするための枕子が原因となる 皮膚炎・水疱形成
硬化剤の炎症反応による 色素沈着、皮膚潰瘍・壊死
硬化剤と血液の作用による 静脈瘤内血栓形成
硬化剤が深部静脈内へ流れ込みによる 深部静脈血栓症→肺梗塞
その他、様々な合併症を起こす可能性があります。
また、静脈を取り除いていないため、再発を認める事があります。

【硬化療法の付加処置】
 再発を予防するために、以下の付加処置を追加します。
 ただし、それぞれの処置は硬化療法を単独で行う場合とは異なり、局所麻酔を行いて皮膚を切ることが必要となります。皮膚を切る長さは、それぞれの追加処置により異なります。
○高位結紮(下図)

 


 伏在静脈本幹に逆流が原因となっている場合  
 逆流している静脈本幹を縛り逆流をとめます。通常は、またの部分(鼠径部)とひざ上の部分(膝上部)の二ヶ所で伏在静脈を縛り(結紮)ます。

○不全交通枝結紮(下図)

 

 交通枝の逆流(不全交通枝)が原因となっている場合
 不全交通枝を縛ることにより、逆流をとめます。

○静脈の選択的切除(下図)

 

 直接静脈瘤の部分のみを取り除きます。

《治療方針》
 静脈瘤の形により治療方法は異なります。
 硬化療法を下肢静脈瘤に対する第一選択の治療法としています。
 付加処置の追加により、再発の可能性を低くし、体に与える影響が少ない治療を提供しております。
 段階的に治療を行い、追加して行く場合もあります。
 下肢静脈瘤が気になる方はぜひご相談下さい。

[TEXT by 佐藤 藤夫, 筑波記念病院 心臓血管外科