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◎ 潰瘍性大腸炎に対する新しい治療法【白血球除去療法】
1)はじめに
近年急増する消化管疾患のひとつに、「潰瘍性大腸炎」という病気があります。10代から30代に発症することが多いこの「潰瘍性大腸炎」は、難治性であり、なぜ病気が起こるのか?その原因は未だに不明です。
従来から、免疫抑制剤である「ステロイド剤」による治療がひろく行われてきました。「ステロイド剤」と聞くと、なにか怖い薬のイメージがありますが、適切な使用法を守れば有効性にすぐれた薬剤です。しかし、この「潰瘍性大腸炎」では、次第にステロイド剤が効きにくくなる、ステロイド抵抗性の患者様が少なくありません。
そこで、最新の治療法として、「白血球除去療法」が考案され、保険適応も認可されました。今回は、この「白血球除去療法」について解説いたします。
2)白血球除去療法とは?
「潰瘍性大腸炎」は、原因不明の疾患ですが、炎症の本体は白血球であるといわれています。であるならば、炎症を起こしている=悪い白血球を血液中から除去すれば、病状が改善するのではないか?という発想からこの治療法は生み出されました。
もちろん、いい働きをしている白血球もあるので、すべての白血球を除去してしまうことは不可能ですが、炎症を起こしている白血球だけを選択するために、血液を血管から取り出して、カラムというフィルターに通します。そして、また患者様の血管の中に血液を戻します。ちょうどイメージとしては「血液透析」に近い治療法です。
>> 実際の現場はどうなのか? 問題点は?
[TEXT by 池澤和人, 筑波記念病院 消化器内科]
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