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第72回:オシャレは足もとから?〜ハイヒールが姿勢に及ぼす影響〜
女性の皆さん、「足が細く見えるから」「スタイルが良く見えるから」という理由だけでハイヒールを履いていませんか?
靴は本来足を守り、正しく歩くための道具です。先細の靴やハイヒールなどは本来歩くための靴としてではなく、オシャレ靴として作られたものです。靴屋さんでは、ファッション性を重視した先の細い靴やハイヒールなどが数多く並べられ、本来足にとって良いとされる靴は売り場の隅に追いやられています。皆さんも靴本来の機能や役割を忘れ、ファッション性を重視して靴を選んでいませんか?そして少々痛くても我慢してオシャレ靴を履いていませんか?そんなことを長年続けていると足だけではなく、身体全体に悪影響を及ぼしてしまいます。
《ハイヒールを履いたときの姿勢》
人間の体は、足の裏全体を地面につけた状態でバランスを保つようになっています。ところが、かかとが高く盛り上がるハイヒールを履くと、体の重心がつま先に移動し、膝が伸びきらずに軽く曲がります。そして、お尻が出っ張った状態、前かがみの姿勢となります。このとき姿勢を良くしようとすると、体はバランスをとるために、腰椎をそらせることになります。医学的には、「腰椎の前彎が強い状態」といいます。つまり上半身が前に傾いているのを、無理に腰椎をそらせることで上半身の傾きを直し、前後のバランスを取っている状態です。この姿勢では腰の筋肉の負担が増えてしまい、結果的に腰痛の原因となります。
これを知る簡単な方法があります。
@ 壁を背にして立ち、かかとを壁にしっかりとつけます。そして自分にとって良い姿勢をとります。
A お尻と背中を壁に密着させ、腰と壁の隙間に手を入れてみて下さい。
理想的な姿勢では、手の平がやっと入る程度の隙間しかないはずです。しかし、無理に作った良い姿勢の場合では隙間が広くなってしまいます。これは結果的に悪い姿勢なのです。
今回はハイヒールに潜む危険についてご紹介しましたが、決してハイヒールを履いてはいけないということではありません。TPOに合わせて靴を選んでいただきたいのです。仕事やショッピングなどたくさん歩く時は「足にとって良い靴」を履き、映画やレストランでのお食事などあまり歩かない時はオシャレな靴を履く、というように靴をうまく使い分けるとよいのではないでしょうか。欧米ではオシャレな女性ほど靴の選び方が上手だと言われています。
これを機に私たちも欧米人に負けないようなオシャレな女性になりませんか!
[TEXT :高石 由紀子{理学療法士}]
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