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第114回:あなたはポジティブ? それともネガティブ?
今回リレーコラムを担当させていただきます作業療法士の森口正太郎です。
突然ですが「あなたの趣味は何ですか?」
読書や旅行、買い物やスポーツなどさまざまな趣味があると思います。私は体を動かすことが好きで、週末になると野球をやっています。その試合中にポジティブという言葉をよく耳にします。「ポジティブに考えていこう」や「ポジティブに攻めていこう」などです。これはスポーツの現場ではポジティブシンキングと呼ばれ、物事に肯定的、積極的に対応しようとする考え方であり、成功するためのメンタルテクニックとも言われています。今回はそのお話です。
自分のことをダメだと思う諦めの気持ちからは新たなエネルギーは湧いてこないものです。失敗しても自分をダメと思わず、今の自分に何ができるかを積極的に考えることがやる気やエネルギーの源になります。これはスポーツの現場だけに限らず、普段の生活にも置き換えられるのではないでしょうか。
ではポジティブシンキングであるためのポイントはどのようなことなのでしょうか。
1.失敗は成功の母
できないことばかりに意識が捉われ、それは自分にも周囲にもプラスになりません。反省の目的は「なぜできなかったのか」、「今の自分に何ができるか」を考えることが大切であり、失敗の中から成功は生まれてくる、自分にもできると思うからこそ、新たなやる気やエネルギーは湧いてきます。
2.無理をしない
ポジティブシンキングは、できないことまでできると思い込むことではありません。無理をした後の失敗でかえって自信を失うことにもなってしまうため、何でもかんでもではなく、あくまで今の自分にできることを積極的に考えるようにします。
3.ほめてあげる
一度に多くのことを望む必要はなく、無理せず、できることを一つずつ実行していき、やり遂げた自分をほめてあげましょう。
4.目標と計画
今の自分にできることを発見し、それを目標に努力することがポジティブなあり方だといえるでしょう。
このように、何でもプラス思考に捉えるポジティブシンキングはよい意味で捉えられる場合が多く、何か悪いことが起きても早く忘れて次に進んだり、それ以上の悪い状況を想像して不幸中の幸いと考えたり、自分の中の悪い面に気づいて改善したりと、自分を高めるには良いことです。どんな問題が起きても冷静に客観的に自分を見つめ、ポジティブシンキングで乗り越えて力をつけながら前進できる人は素晴らしいと思います。
しかしはき違えると怖いもので、同じ失敗を繰り返していると次第に周囲からの信用を失ってしまいます。それに比べれば、先回りして失敗したときのことを考え、対応策を立てている人のほうがうまくいくのではないでしょうか。そこまで考えなくてもいいじゃないかといわれるほどの最悪の状況を考えるネガティブシンキングは、ある意味で徹底した危機管理といえるかもしれません。
「前向きな姿勢からくる自信」と「自己の欠点も見えない過信」の違いを見極めるのは難しく、時と場合を考えて「ポジティブシンキング」と「ネガティブシンキング」のバランスをとりながら使い分けるのがよいのではないでしょうか。
[TEXT :森口 正太郎{作業療法士}]
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