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第116回:バランス感覚が大切なスポーツ…
冬のスノーボード、夏のサーフィンなどでは1本のボードの上で、動きの多様性やボードを自在に操るスキルの向上が求められます。それらすべてに必要な要素が、バランス感覚です。私的に、今年からサーフィンを始めたということで、今回はサーフィンに焦点を当て、バランス感覚に関する基本的な知識についてお話したいと思います。
【バランス感覚って?】
運動におけるバランス感覚とは、一言でいうと、身体が中心を知っていることです。動きの中で常に中心に戻れるかということです。少し付け加えると、バランスとはおよそ無意識のうちに行われている行動とも言えます。例えば、人間は普段2本足で歩いています。右足、左足、また右足と考え、意識しながら歩く人などいないでしょう。歩くことは、小さい頃から日々続けてきた動きであり、その結果、無意識でスムースに動き続けられるように、感覚として身体に染み付いているというわけです。
【重力とバランス】
もう1つ、バランスを語るうえで重要なものが「重力」です。私たちは、常に重力の中で生活し、中心に向かって引っ張られています。重力は日常生活だけではなく、サーフィンにおいても重要な要素です。「身体が中心を知っている、中心に戻れる」バランスをとるという動きは、重力とつりあいをとる動きと同じだからです。例えば、バランスを失って倒れてしまうことはサーフィンにはよくあることですが、倒れたくなければ、身体の中心と重力の関係を知ることが大切になります。重力と戦うのではなく、仲よくする。このバランスに気づくと、運動はずっとスムースになってくるはずです。過度の力みや踏ん張るような動作が減り、重力を利用した効率的かつ効果的な動きが増えてくるでしょう。
【意識的にバランスを崩すことも必要!】
重力を上手に使えるようにもなりたい。というのも意識的に身体のバランスを崩すことで、動きが生まれるからです。一歩前へ足を踏み出す時、反対側の足で蹴るのではなく、上体を前へ倒し込んでいくと、その倒し込む動きで前へ進もうとする動きが生じます。そこで足を出せば、楽にスムースに動くことができます。これが最小限のエネルギーで動くコツとなります。そこで筋肉を弛緩させる感覚を養うことも大切ということになります。筋肉の力を抜くと、そこからバランスが崩れ、動きが生じるからです。微妙な感覚ですが自在に筋肉を弛緩できる感覚を覚えれば、運動は格段にスムースで楽なものになるでしょう。
バランス感覚を養って効果的・効率的な運動を心がけましょう!
[TEXT :渡邉 崇{理学療法士}]
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