ホーム > 読み物・豆知識 > リレーコラム
ドクターの知恵袋 | リレーコラム | 健康よもやま話 | 最近注目の話題

119回:「かむ」効能について

  「よくかんで食べなさい」と言われた経験のある人は多いと思います。よくかんで食べることによってさまざまな効能があることをご存知でしょうか?
 今回は、かむことによって得られる効能についていくつかご紹介したいと思います。 
@ 暴飲暴食を防ぎます(自然なダイエットができます)
 よくかむと、食事の間に栄養分の消化吸収が開始され、血糖値が上昇します。それにより大脳から「もう食べたくない」という指令が出て、満腹感を感じるので、食べすぎにブレーキがかかり、暴飲暴食が予防できます。
A 内臓の働きを助けます
 唾液は食物を消化し、細胞を元気にし、悪いものは排除し、栄養を吸収する働きを強くします。よくかまないで飲み込むと消化も不十分で栄養が吸収されません。消化が良いと体も健康になります。
B ガンを予防します
 唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が、発がん性物質が作り出す活性酸素を消していきます。よく噛んで、唾液をいっぱい出し、食べ物と唾液をよくからませる事ががん予防につながります。
C大脳の働きを活発にします
 かむという運動は主に下あごの筋肉を使い、下あごを上下に動かして行います。この筋肉の動きが脳のためにはとても良い刺激になります。かむことで脳を活性化させ、頭の回転がよくなり、頭も冴えてくるようになります。よくかむことで脳の血流量が10%増えるという報告があります。よくかむことは、脳の老化防止や低下した脳の機能を回復することにもつながります。
D 精神が安定します
 かむと振動が起きます。この振動が顎や歯や脳、そして体全体が刺激を受け丈夫になります。かむ振動が、ひいてはからだ全体を整えているのです。体全体が整うことで、精神も安定し、やすらぎを感じられるようになります。
E 良い歯をつくります(虫歯・歯周病の予防になります)
 よくかむと唾液がたくさん出ます。唾液は口の中を自浄する作用を持っています。またまた食物中の酸を中和する作用で虫歯、歯周病の予防をしてくれます。

 私達の日常の生活習慣を振り返ると、少しだけ意識して行おうと心がけることで、健康になれる秘訣が実はたくさんあります。よくかむこともそのひとつです。今日からさっそく実践してみてはいかがでしょうか。

[TEXT :桑島 昭子言語聴覚士}]

リレーコラム トップページ