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第121回:利き手交換とは?
こんにちは。今回リレーコラムを担当します酒井芳美です。今日は利き手交換についてお話したいと思います。
利き手とは字を書いたり、箸やはさみなどの道具を使ったり、ボールを投げたりするときの手です。多くの人は右利きですが、左利き、両手利き、左利きを矯正して右利きにした人などがいます。
脳卒中で右利きの人の右手が麻痺した場合、右手の機能回復訓練をします。しかし、文字を書いたり、はさみを使ったりする細かい筋力まで回復するのは困難な場合があります。そういうとき、いつまでも右手にこだわっていても仕方がありません。そこで、左手を右手と同じくらい上手に使えるように訓練の目標を変えることを「利き手交換」といいます。
訓練は、右利きの人なら、まず左手で色鉛筆を持って色を塗ったり、線を引いたり、あるいはスプーンを使い皿に入れた豆をすくう訓練などをします。さらに左手で箸を使う、字を書く等徐々に細かい動きへと難しくしていきます。
子どものころに左利きを矯正させられた経験のある人もいると思います。利き手は右、あるいは左と決まっているように思えますが、大人になってから利き手の機能を失った場合でも、反対の手を訓練すれば利き手になりうるのです。訓練によって、手を動かす脳の神経の働きがよくなるためです。人間の脳は訓練で発達するいろいろな可能性を持っています。
ちなみに私は利き手交換訓練を患者様に指導するものの、いつも箸の指導時に混乱をしてしまいます。というのも私は箸の持ち方が正しくありません。そこでおまけとして箸の正しい持ち方について触れておきます。皆さんの使い方は正しいでしょうか?ぜひ確認してみてくださいね。
おまけのお箸の正しい持ち方

下の箸を薬指の先端と親指・人差し指の股部においてしっかり固定し、親指で二本を押さえる。上の箸を親指・人差し指・中指の三本で動かして、食べ物をはさんだり、つまんだりする。
[TEXT :酒井 芳美{作業療法士}]
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