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第122回:バレーボール豆知識
これまでにも他のスタッフがさまざまなスポーツについて書いていますが、今回は私が中学時代から取り組んでいるバレーボールについて述べようと思います。
○バレーボールの起源
バレーボールは1895年アメリカにおいて、ウィリアム・モルガンによって提案された新しいゲームのルールが起源と言われています。その後ルールの改革、技術・戦術の発達があり、1964年の東京オリンピックで競技種目に取り入れられました。現在日本では、小学生や家庭婦人など幅広い層で楽しまれています。近年世界大会が日本で開催され、テレビでも大々的に取り上げられたことなどから、日本人なら誰でも知っている、メジャーなスポーツの一つともいえます。
○バレーボールの盛んな茨城県
私が働いているここ茨城県は、バレーボールがとても盛んな地域です。全日本に選ばれた選手も所属するVリーグ女子の日立佐和リヴァーレは、ひたちなか市というところを本拠地として活躍しています。筑波大学は常に大学バレーのトップとして活躍しています。また土浦市では、全国でも珍しい9人制男子の定期リーグ戦が行われています。私自身も選手やコーチとして、地域のいろいろな大会(小さな大会ですが…)に参加する機会があり、バレーボールを楽しんでおります。
○バレーボールとけが
バレーボールは、相手選手との接触がほとんどないという意味では比較的安全なスポーツといえますが、31歳〜50歳代の女性、いわゆるママさんバレー世代にけがが多いという特徴があります。起こりやすいけがとしては、突き指、膝の痛み、腰痛、アキレス腱断裂などがあり、骨折や肉離れはあまり多くないといわれています。これらはボールへの接触、ジャンプ、着地、体のひねりによって主に起こるもので、バレーボールの競技特性をよく反映しています。多くは選手自身の自己管理(体力作り、適切なウォーミングアップ、テーピングなどの予防的措置、技術の向上など)で予防できる・・・とは言い過ぎですが、比較的予防可能なけがが多いようです。
バレーボールによるけがの特徴を簡単に述べておきたいと思います。
◆突き指
突き指はパス・トス、オーバーハンドレシーブ、ブロックの際にボールとの接触のタイミングがずれて起こることが多いことから、予防するためにはその技術の習得が一番といえます。突き指は一種の捻挫です。起きてしまったら患部を良く冷やし、他の指もしくは副木をあてて固定することが基本となります。脱臼や健断裂を伴うこともありますので、たかが突き指と思わず、状況によってはきちんと医師の診察を受けたほうが良いでしょう。
◆膝の痛み
膝の痛みの原因は様々です。そのうち繰り返しのジャンプなどで起こるジャンパーズニーは、膝蓋骨(膝のお皿)の周囲に炎症が生じたものです。膝を伸ばすための筋肉(特に大腿四頭筋)が弱いことが一番の原因といわれ、その筋力強化が重要です。
◆腰痛
一概に腰痛といってもその原因は様々であり、腰痛症(筋肉などの軟部組織)、脊椎分離症、腰椎椎間板ヘルニアなどがあります。いずれの場合も痛みを感じた初期の段階では安静が必要(目安は約3週間)であり、その後背筋・腹筋の強化、柔軟体操などを行います。
バレーボールでおこるけがのうち約3割が腰痛であり、いわゆるオーバーユース(使いすぎ)によるものがその大部分といわれています。自分のコンディションに応じた練習を心掛けることが大切といえます。
◆アキレス腱断裂
急に強い負荷がアキレス腱(踵の上のあたり)にかかると、切れてしまうことがあります。その原因は今のところはっきりと分かってはいませんが、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の収縮に腱が耐えきれなくなって切れるとか、外部からの衝突により起こるものと考えられています。したがって、足首の筋力強化と柔軟性の向上を普段から心掛けるとともに、競技前のウォーミングアップでアキレス腱をしっかり伸ばし、筋温を高めておくことが大切であるといわれています。
どんなスポーツにも言えることですが、競技の特性を理解して普段から正しい練習やトレーニングを行うことが、楽しく安全にそして長い間スポーツを行うための秘訣といえるでしょう。
※ けがについては自己判断せず、きちんと医師など専門家の判断を仰ぐことをお勧めします。
【参考文献】
・ A.V.イボイロフ著、杤堀申二監修、新装版バレーボールの科学、泰流社、1984
・ 財団法人日本バレーボール協会編、バレーボール指導教本、大修館書店、1997
・ 財団法人日本バレーボール協会編、バレーボール・コーチ教本、大修館書店、1996
[TEXT :尾 敏文{理学療法士}]
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