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第126回:認知リハビリテーションについて
こんにちは。今回は認知リハビリテーションについてお話したいと思います。
皆さんは「認知リハビリテーション」という言葉をご存知でしょうか?
失語症・失行・失認をはじめとした、注意障害・記憶障害・視空間障害・遂行機能障害などの高次脳機能障害の方を対象に行われているリハビリテーションのことです。具体的には、「人の名前を忘れる」「何度も同じ質問をする」などという日常生活における能力の障害が軽減できると言われています。
実際にどんな訓練が行われているか、ご高齢になると悩むことが多くなる記憶の障害を例として挙げて、一部紹介したいと思います。
T.反復訓練
⇒何らかの記憶の課題を繰り返し練習する方法で、この訓練は、歴史的にも
古く容易に遂行できることから現在も多くの施設で行われています。
U.代償法
1.外的代償法
⇒一般的な方法としては、メモや目印を使用する方法です。自発的に行う能力が要求され、その習慣が獲得されるか否かが重要となってきます。
2.内的代償法
⇒記憶術のようなもので、情報の心的なイメージを利用する視覚的イメージ法や言語を利用した言語的記憶法があります。例えば、視覚的イメージ法だと、「青山さん」であれば青い山のイメージに変換するなど。
V.学習法の改善による認知訓練
⇒誤りなし学習や試行錯誤しながら課題を行うといった方法。計算や音読な
どがあります。
W.環境調整
⇒重症の認知障害をもつケースを援助する最も簡単な方法で、認知活動をし
ないで済むように、周りの環境を調整・改変していくことです。例えば、
引き出しに名前をつける、異なった色で色分けするなどがあります。
以上のように現在ではさまざまな方法により、認知障害の方を援助していこうと日々検討されています。今回は簡単にご紹介させていただきましたが、認知リハビリテーションというものがあることを多くの方に知っていただき、より生活のしやすい地域社会・家庭にしていただければ幸いです。
また、認知リハビリテーションの対象となるケースは多岐にわたりますので、専門家に検査・評価してもらい、個々の症状にあった訓練方法を検討していく必要がありますので、ぜひ、お近くの専門家の方にご相談してもらうとよいと思います。
【引用・参考】
「よくわかる失語症と高次脳機能障害」著:種村 純、鹿島 晴雄
[TEXT :井上 喜美子{言語聴覚士}]
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