ホーム > 読み物・豆知識 > リレーコラム
ドクターの知恵袋 | リレーコラム | 健康よもやま話 | 最近注目の話題

132回:雨天時運転の危険回避

 私は現在、訪問リハビリといって、在宅で生活されている方のご自宅へ伺うリハビリを行っています。仕事以外でも車で出かけたりすることが多いため、運転をしない日はほとんどない生活を送っています。もともと、運転そのものは好きなので、運転し訪問に出かけることはよいのですが、やはり雨などの悪天候の時は運転しづらいと思ってしまいます。そのように感じるのは私だけではないようで、現状として雨天時の事故件数は晴天時に比べ約5倍も多く発生しているようです。特にこれから梅雨を迎えると雨の中で運転する機会が増えると思い、今回は雨の日の運転で注意する点について少しお話したいと思います。

 そもそも、雨の日は視界が悪くなり、また、ブレーキの制動距離が長くなることから、事故が多くなります。逆に言えば、視界をしっかり確保し、ブレーキングに気をつけることが重要になってきます。そこで、雨天時の危険回避のポイントを挙げてみます。

(1) 雨の降り始めはスリップに注意
 雨の降り始めは、路面のホコリや泥などが浮き上がり、路面が滑りやすくなる傾向もあるため、注意が必要です。
(2) スピードを落とし、十分な車間距離を確保
 雨の日は、晴れた日に比べて通常1.5倍の停止距離が必要といわれているため十分な車間距離を確保しましょう。また、ブレーキをかけるタイミングは普段より早めを心がけましょう。前車と接近して運転していると、前車が減速したときに急ブレーキを踏むことになり、スリップするケースも多く発生しています。
(3) スリップしやすい場所は慎重に
 道路工事等の鉄板、マンホールの蓋、軌道敷のレール、下り坂といったような場所は、特にスリップしやすくなります。
(4) 歩行者、自転車に注意
 歩行者、自転車とも傘により視界がせまくなり、うつむき状態で歩きがちなので、車の存在に気が付いていない場合もあります。
(5) 視界の悪いときはライトの点灯を心がけましょう
 自分の存在を歩行者や前後のクルマにわかってもらうためにランプをつけるなどの工夫も大切です。
(6)窓ガラスの曇りに注意する
 雨の日は湿度が高く、クルマの窓ガラスが曇りやすい状況にあります。エアコンや市販のクリーナーなどを活用し、安全な視界を確保してください。

 ここに挙げた以外にも、日頃からタイヤやワイパーなどのコンディションについても点検しておくことも大切になってきます。今回は運転する側からの観点から述べましたが、歩行者になった際にも、しっかり前を向いて歩くことを心がけ事故に巻き込まれないように注意しましょう。

 今回のお話を雨が降ったときにはぜひ思い出していただき、けがや事故に注意しながらお互い安全運転へ繋げていきましょう。

[TEXT :今井 理恵理学療法士}]

リレーコラム トップページ