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146回:夏の天敵!?:水虫(athlete’s foot)

 はじめまして、4月に入職しました理学療法士の矢作里史です。よりよい理学療法士を目指してがんばりますので、よろしくお願いします。
 さて今回は「水虫」について紹介したいと思います。日本の夏は特に暑く、ジメジメした気候でありカビには絶好の生息条件を備えていることになります。実際、梅雨時期になると白癬菌の活動は活発になって、水虫の症状に悩む患者の数が増えます。反対に寒く乾燥した冬には症状は治まります。水虫は皮膚糸状菌と呼ばれるカビ(白癬菌:はくせんきん)が皮膚に感染して生じるものです。一日中靴を履かなければならない人に多く、日本人の約10〜20人に1人が罹っているといわれています。

・水虫のタイプ
感染すると足の指の間が赤くなり、皮がむける趾間型、足の裏に小さな水ぶくれがみられる小水疱型となります。水虫を放置していると、足の裏全体が赤くなり、皮膚が厚く皮がむける角化型となります。趾間型、小水疱型は痒みをともないますが、角化型になると痒みなどの自覚症状はなくなります。また、角化型は冬にひびわれを生じて、歩くと痛みを生じます。角化型では足の皮膚以外に爪や手の水虫を伴います。
また爪に感染したものを爪白癬といいます。爪白癬は足の水虫と同様に白癬菌というカビが原因で起こりますが、爪が白く濁ったり黄褐色に変色する、分厚くなるなどの特徴があります。60歳以上の4割の方に認められるという報告もあるほどありふれた病気ですが、痛くも痒くもないことから気づいていない方も多いようです。足の水虫を放置した結果、起こってくるケースが大半です。

・治療
治療には塗り薬を1日1〜2回、患部より広めに塗ります。痒みがなくなり、水泡や皮むけがなくなっても、菌が皮膚の中に残っていることがあります。根気強く薬を塗り続けることが大切です。一般に趾間型、小水疱型では3〜6ヶ月間、角化型では6〜12ヶ月間治療を必要としています。爪の水虫をともなう場合、抗真菌薬の内服が必要となります。その場合は、皮膚科を受診して下さい。

爪白癬の治療について
爪白癬は何らかのダメージによって一度爪の中に入り込んでしまうと、いつまでも居座り、自然に治ることはありません。爪は表面が硬いため、塗り薬を外側から塗っただけでは、爪の中にまで薬の効果が行き渡りません。そこで飲み薬による治療が行われます。飲み薬は血液の流れによって爪に運ばれ、爪の内側から作用するので、爪の中にいる白癬菌にまで確実に薬の効果が届きます。

・予防
清潔と乾燥が予防の決め手
@白癬菌が足や手についただけでは、感染しません。こまめに手足を洗って清潔にしておけば、感染を防止できます。

A水虫になりやすいのは高温多湿の環境ですから、足がむれないようにすることがとても大切です。夏場はできるだけ通気性のよい靴を履き、会社ではサンダルに履き替え、靴下も通気性、吸湿性のよい木綿製を常用するなどで足をむらさないことです。また、同じ靴を毎日履いていると、どうしてもむれやすくなるので、靴を3〜4足用意して、毎日履き替えてローテーションをくむようにします。また、お風呂上りにはタオルでよく足をふき、乾燥させます。家族の中に水虫になっている人がいれば、足ふきマットやバスタオル、スリッパなどは同じ物を使わないようにして、治療を進めましょう。

Bホテルや旅館の風呂場、プールなどの足ふきマット、スリッパも感染源になることがあります。持参のタオルで足の裏を拭けば、かなりの菌が落ちて感染が防げます。

 いかがでしたか?水虫にお困りの方はぜひ試して見て下さい。

[TEXT :矢作 里史理学療法士}]

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