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151回:水のはなし

 こんにちは、理学療法士の尾形友則です。今回は、私たちの命の源である水についてお話します。
 まず、私たちにとって欠くことのできない「水」ってどうしてできるか考えてみましょう。
わかりやすく説明すると、地表や海の水分が太陽の熱により水蒸気となって上昇し冷やされて雲になります。雲は小さな氷の粒できています。この氷の粒が集まって重くなって落ちてきます。そして、落ちる途中で溶けて雨になるのです。
 雨は、地表・海・森に降りそそぎます。そして地下水となったり、森に貯えられたりして少しずつしみ出して小川にそそぎ、それらが集まり大きな川となり海へと流れて行きます。このように、水はさまざまに形を変えて地球上を循環しているのです。

 今、私たちの地元にある日本で二番目に大きな湖(220ku)の霞ヶ浦は一番深いところでも7m、平均すると4mしかありません。ちなみに一番大きな湖(670ku)の琵琶湖は最大深さ100m、平均で40mもあります。また、猪苗代湖の大きさは103ku、最大深さ104m、平均で52mです。このように大きくて水深の浅い湖が霞ヶ浦の特徴であり、そのため非常に汚れやすい湖なのです。

 さて、水と言えば飲み水ですが、私たちが飲んでいるのがこの霞ヶ浦を水源にした水道水なのです。
 昭和40年代の霞ヶ浦は水性植物として、ヨシ・マコモ・ヒメガマやヒシ・アサザ、藻類が湖岸に群生し、多くの魚や鳥類の営巣、餌場、隠れ場を提供する豊かな環境でした。また、水もきれいで十数箇所の湖水浴場は、夏ともなれば大賑わいを見せ、帆引き船によるワカサギ漁も盛況で、生き物全てが霞ヶ浦という自然の恩恵を受けていました。
 しかし、残念ながら現在の霞ヶ浦は水質汚濁が進み、泳げるような状況ではありません。また、護岸工事やライフスタイルの変化等の影響もあり湖岸の水性植物や魚、鳥の数、種類も減少し、昔ながらの貴重な自然が失われつつあるのが現状です。

 今、私たちはかってのきれいな湖を取り戻すために何をすべきなのでしょうか。
現在、きれいな霞ヶ浦を取り戻すために約160のグループが活動を展開しております。また、市民・行政・研究者・企業が連携しながら霞ヶ浦の水質浄化に取り組むシステムも構築されておりますが、なかなかきれいになりません。湖や沼などの汚れを表す指標であるCOD(化学的酸素要求量)の値(大きいほど水の中に有機物が多く含まれ汚れている)も昭和40年代の3〜4mg/lから程遠い7〜8mg/lで推移しています。(霞ヶ浦での国のCOD基準は3mg/l)
     *有機物とは、タンパク質や脂肪など人間にとって欠くことの出来ない栄養源を指します。
 あらためて私たちの毎日の生活を振り返える中で、何気なく行っている生活排水の処理を考えてみましょう。煮汁、味噌汁、油分など台所での処理はどうでしょう、そのまま排水溝に流していませんか。牛乳1本を流した場合、魚が住める環境にするには風呂おけ何杯分ものきれいな水が必要なのをご存知ですか。
飲み水の水源でもある霞ヶ浦の水を浄化することは、私たちだけでなく末代の子孫にまでこの大切な自然を残すことになるのです。けっして、消滅させてはいけないのです。
 そのためには今、私たちがしなければならないことはこれらを素直に自覚し実践することです。つまり、ひとり、一人がどんな些細なことでも自分でできることを、一つずつ確実に実行していくことが大切なのです。

[TEXT :尾形 友則理学療法士}]

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