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第160回:血圧と冬の室温管理について
寒い季節になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。この時期に増える心筋梗塞や脳卒中に備え、血圧と室温管理についてお話したいと思います。
○年齢とともに血圧は上昇する
30歳以上の40〜50%、70歳以上では半数以上が高血圧と言われています。
○高齢者医療費トップは高血圧
医療費が高くなっていることが大きな社会問題になっていますが、65歳以上の高齢者では、医療費のいちばん多くを占めているのが、高血圧とか。今後、高齢者の医療費を減らすことは大きな課題ですね。
○高血圧を防ぐには
既にみなさんご存知だと思いますが、高血圧を防ぐ方法として塩分を減らす、適度な飲酒量、適度な運動、肥満を防ぐ、ストレスをためないなどがあります。この時期は急激な温度差にも注意が必要です。
〇室温管理で急激な血圧の変動を防ぐ
室温の上下によって血圧は急激に変化します。例えば入浴時、暖かい居間から寒い廊下に出ると、血管は収縮し血圧は上がります。脱衣所で服を脱ぎ寒い浴室へ入ると更に血圧は上がります。適温のお湯につかって体が温まると血圧は下がり始めますが、浴槽から出で寒さを感じるとまた血圧は上がってしまいます。こうした血圧の変動が心筋梗塞や脳卒中などにつながるのです。そこで急激な温度変化を避けることが必要になります。
脱衣所は寒さを感じない温度に温めておき、浴室も脱衣前に浴槽のふたを開けておくか、熱いシャワーを流しておくなどして温めておきましょう。お湯の温度は39度前後で長湯は避けることが望ましいそうです。高血圧の方は一番風呂を避けたほうがよさそうですね。
〇高齢の方は室温管理が難しい
高齢の方は気温の変化を感じにくく、寒さのため普段より体を動かしにくくなるため転倒の危険が高くなる傾向があります。手足に麻痺がある場合も同様です。夜間にトイレの回数が増えがちですが、暖かい布団から出て急に寒いトイレに入るのは避けるようにしましょう。気をつけているようでも本人の感じ方だけでは十分な室温の管理が難しいと思われます。合わせて周囲の方に配慮していただき、寒い時期を乗り切りましょう!
[TEXT :高石 由紀子{理学療法士}]
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