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第163回:高校野球について
こんにちは、理学療法士の阿部です。突然ですが、みなさんの好きなスポーツは何ですか?私は野球が大好きで、趣味を聞かれたら一番に『野球観戦』と答えます。野球といってもプロ・社会人・大学・高校…などさまざまありますが、特に好きなのが『高校野球』です。これまでのリレーコラムでもいくつかのスポーツが取り上げられてきましたが、今回は私の大好きなスポーツである『高校野球』についてお話したいと思います。
◆高校野球の聖地"甲子園"の歴史
<甲子園球場の誕生>
甲子園球場が誕生したのは大正13年(1924年)。当時、全国中等学校野球大会(現在の選手権大会)の人気が高く、観客がグラウンドにあふれ、試合続行が困難になる事態が発生したことから、阪神電鉄が大きな球場の建設に踏み切ったのです。完成当初の甲子園球場は、現在より広く『東洋一のマンモス球場』と呼ばれていたそうです。
<"甲子園"の名称の由来>
"甲子園"の名称は、球場が完成した大正13年(1924年)が、60年に一度訪れる「甲子(きのえね)の年」という縁起の良い年だったため、名付けられました。名付け親は、当時の阪神電鉄の専務・三崎省三氏。球場完成の年始め、西宮神社に初詣に行った際、境内に「大正13年甲子之歳」という看板があるのを見かけ、球場名にしようと思いついたそうです。
<甲子園の土>
"甲子園"と言えば、試合に敗れた球児たちがベンチ前でかき集めている姿が思い浮かびます。これを最初に始めた球児は昭和24年(1949年)、第31回選手権大会に出場した小倉北高校(福岡)の福島一雄投手だと言われています。夏3連覇の偉業を前に準々決勝で敗退。高校最後のマウンドとなった試合後、甲子園の土をそっとポケットに入れ持ち帰ったそうです。
◆高校野球と理学療法士の関わり
<高校野球甲子園大会におけるメディカルサポート>
1995年春、主催者より委託された理学療法士が球場内に待機し、急性外傷や慢性障害に対する処置などのサポートを開始しました。近年は1日6〜7名の理学療法士が球場内に待機し、全試合の多岐にわたるメディカルサポートを実施しています。
〜具体的な内容として〜
@投手肩・肘関節機能検診:関節可動域、肩筋力測定
A試合に関わる処置:ウォーミングアップ、テーピング、急性外傷に対する応急処置
B試合後のクールダウン:アイシング、ストレッチング
Cコンディショニング:徒手療法(ストレッチング、マッサージ等)、温熱療法、電気療法、各選手に対するセルフケアやトレーニング方法の具体的指導
<その他>
甲子園大会以外にも、地方大会、国際大会、学校やクラブ活動など日常のスポーツ現場におけるメディカルサポートにも理学療法士が関わっています。また、近年は高校球児の健康管理に関する教育および啓発活動、研究活動等も進められてきています。
私も一度だけ甲子園に行ったことがありますが、大きさ以上に甲子園に流れる独特の空気を感じることができ、圧倒させられました。スタンドいっぱいの観客と応援、プレイする球児たちから伝わってくる熱気やさまざまな想いなど…すべて含めて『甲子園』という気がしました。私も高校球児のように、高い目標と熱い気持ちを持って理学療法士として日々成長していきたいと思っています。
[TEXT :阿部 万依子{理学療法士}]
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