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第171回:パーソナルスペースについて
( 2007年02月27日 掲載 )
動物には縄張りがあります。では人にはどうでしょうか? 確かに人にも縄張りがあります。地理学的・領域的な空間とは別のもので、人の身体を直接に取り巻く、目で見ることのできないその空間領域を「パーソナルスペース」と呼びます。他人があまりにも近くにくると、何か不快な気持ちになったり、警戒したり、心が落ち着かなくなったりといった経験はないでしょうか?パーソナルスペースは侵害される、つまりその空間に他人が侵入すると不快な気持ちになります。逆に保障されている場合は快適に感じます。ですから、このパーソナルスペースは対人関係の基本のひとつとなっています。よい関係を築くためのマナーと言えるかもしれません。
パーソナルスペースの侵害は、心理的な不快感だけでなく、生理的な影響も与えます。アドレナリンの分泌量が多くなったり、ひどい場合には高血圧、心疾患、心身症といった病気になることもあるようです。
同じ相手でもお互いの位置関係でパーソナルスペースは変化する場合があります。たとえば、初対面の人と話す場合、正面・すぐ隣・直角の位置関係の中では、直角が一番相手がリラックスしやすいといわれています。正面では威圧的に感じる、すぐ隣では逆に近すぎて気持ち悪いと感じることがあるようです。 [TEXT:鈴木恵子(作業療法士)] ■前のコラム:第170回:身体の歪みについて ■次のコラム:第172回:ミニ移植 他にもたくさんのコラムがあります。 |