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第204回:ミラーニューロンの話
( 2007年10月16日 掲載 )
ミラーニューロンという言葉を聞いたことがありますか?医療職でない方はあまり聞いたことがない言葉だと思います。ミラーニューロンというのは、そのまま直訳すると「鏡神経」ですが、その役割もまさに鏡のような働きをしてくれるのです。この働きはリハビリでも利用されています。人間の中にはさまざまな役割をする神経があるのですが、ミラーニューロンは簡単に言うとマネをするときに働く神経です。このミラーニューロンは他人の動きを見ていると、脳の中では、あたかも自分でも行っているかのように活動が起こるのです。まず脳がマネしているのです。
私は、小さいころからサッカーをしてきましたが、よく指導者から、「上手な人のプレーをよく見て真似しなさい」だとか、「他人の技を盗め」と言われてきました。皆さんもこんなこと言われた経験があるんじゃないでしょうか。スポーツだけでなく、仕事やアルバイトで上司から指導してもらう際、言葉で教えてもらうより、一度見せてもらってすぐに自分で行うとよっぽど早く覚えることができたってことありますよね。「百聞は一見にしかず」、「習うより慣れよ」とはよく言ったものです。マネをするときにはミラーニューロンが大活躍しているのです。 しかし、このミラーニューロンの話を聞いてなるほどと思いました。まず、初心者の場合、上級生に教えてもらいマネをして覚えていきますよね。そして、チームの中で競争していきます。強いチームとそうでないチームでは、マネをする相手である上級生のレベルが違うのです。もちろん指導者の力量も大きいですが。かといって、弱いチームは強くなることができないのかというとそうではないと思います。練習試合や大会で強いチームをよく見てマネをするのです。また、テレビでプロの試合を、どうすればあんなに上手にできるのか考えながら見るのです。ミラーニューロンを存分に働かせるのです。そしてすぐにマネして体に覚えさせることでいち早く上達するのではないかと思うのです。 最近は、健康ブームで新しいスポーツや運動を始める方が多いですよね。もし、これを読んでくださっている方で新しいことを始めようと思っている方、始めたばかりだという方はこのミラーニューロンの話を思い出して、経験者のマネをし、技を盗んでみてください。そして、楽しく運動して汗をいっぱいかいて余分な脂肪を燃やしましょう! [TEXT :梅本 暁人{理学療法士}] ■前のコラム:第203回:ダーツの奥深さ ■次のコラム:第205回:銀杏について 他にもたくさんのコラムがあります。 |