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リレーコラム by リハビリテーションスタッフ リハビリテーション部
第215回:麻雀のリハビリ効果
( 2008年01月08日 掲載 )

 皆さま、麻雀というテーブルゲームをご存知でしょうか。知っていても実際にやったことのある方は少ないのではないでしょうか。この麻雀が、障害を持つ患者さまのリハビリにおいて優れた点が多々あると私は以前より考えていました。そこで、今回リハビリとして期待できる麻雀の効果をとり挙げたいと思います。

 麻雀は19世紀中頃の中国を起源とし、伝統的な紙札遊戯と骨牌遊戯から生まれた遊戯とされています。日本に伝わったのは明治末期であり、一般的に認知されるようになったのは関東大震災後のことでした。
 ルールとしては、4人のプレイヤーが1つのテーブルを囲み、130余りの牌を用いて行い、点数を競い合うゲームです。各プレイヤーは13枚の牌を相手に見えないように持ち、積み上げた牌の中から順に1枚引いては1枚捨てることを繰り返します。自分の牌13枚と、自ら引いた牌か他者が捨てた牌1枚を合わせた計14枚を定められた形に揃え、その組み合わせに応じて他のプレイヤーからの点数の支払いを受けることを目指すのがゲームの基本的な流れです。前述した定められた形には、点数の大小があり、点数が高くなるにつれ難易度が増します。つまり、揃えられる確率が小さくなることを意味します。そのため、プレイヤーは常に確率を考えなければなりません。数学的なゲームです。

 このように、ゲーム中の思考力・判断力・点数の計算などに加え、牌を混ぜる動作や牌を手元に集める動作、牌を積み上げる動作など手を積極的に動かすことでの脳の活性化が期待されます。また、1つのテーブルを囲んで行うゲームであるため、ゲームを通じて対戦相手とコミュニケーションを図ることができ、心身両面でのリハビリ効果が期待できるゲームであると考えられます。また、麻雀が世に普及し始めた時代は、現在の高齢者が若い頃であったため馴染みが深いようです。そのため、最近では、福祉施設などにおいて、老化予防・健康維持・機能維持などを目的としたリハビリプログラムの一環として、麻雀が非常に高い関心を寄せているそうです。
 また、福祉機器業界も麻雀に着目しており、リハビリ麻雀卓を発売しています。高齢者の老化予防や健康維持、障害のある人の機能回復をサポートすることをコンセプトに、身体の不自由な人でも楽しく行え、積極的に上半身・手・指先を動かすことでリハビリ効果が得られるとされています。

 一般的に、リハビリは辛く痛いことであり、おもしろく楽なこととしては認識されていません。高齢者・障害者だけでなく人は皆、趣味・特技・娯楽のような楽しめることに興味・集中を寄せるものです。楽しい環境の中でのリハビリを積極的に取り入れ、老化予防・健康維持に励むことが、高齢者・障害者の方にとってよりよいものではないかと考えます。 

[TEXT :神保 敦史{理学療法士}]

【参考文献】
ウィキペディア:麻雀 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E9%9B%80
福祉チャンネル:リハビリ麻雀 http://www.fukushi.com/news/2004/09/040909-a.html



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