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第230回:山形の郷土料理“芋煮”
( 2008年04月22日 掲載 )
先日、農林水産省の選定による「農山漁村の郷土料理百選」において、山形の「芋煮」が1位にランクインしました。
みなさんは「日本一の芋煮会フェスティバル」をご存知ですか? 直径6mもの大きな鍋で芋煮を作り、たくさんの人で賑わう場面をニュース番組でみたことがある方もいるのではないでしょうか?私の出身地である山形県では毎年9月の第1日曜日に「日本一の芋煮会フェスティバル」が行われます。 秋になると県内の河川敷は芋煮会をするグループにより大賑わいで、秋の風物詩となっています。里芋の収穫時期は例年10月頃になるため、芋煮会も10月初旬から徐々に行われ始め、その後、10月下旬から11月初旬にかけてがピーク期となります。芋煮会の季節になると、県内のたいていのスーパーマーケットでは、具材の販売はもちろん、無料で芋煮鍋の貸し出しが行われます。家族、学校や職場の仲間、地域のグループなどが集まり、直径50cmほどの鍋で芋煮を作ります。河原では石を積んでかまどを作り、薪から火を起こすのです。芋煮の具材は肉、里芋、きのこ、こんにゃく、ごぼう、ねぎなどですが、具材や味付けは地方によって異なります。主に庄内地方(日本海側)の豚肉+味噌味(「豚汁風」芋煮)と、村山地方(内陸)の牛肉+醤油味(「すき焼き風」芋煮)の二種類に分けられます。 山形は日本有数の米どころであり、10月になると米の収穫作業が行われます。芋煮の季節はちょうど新米の獲れる季節でもあり、獲れたての新米で作ったおにぎりと芋煮のコンビは最強です。晴れ渡った秋空の下で、新鮮な空気を吸いながら仲間で食べる芋煮はとてもおいしいです。芋煮はその他にも家庭でも食事などに出され、秋の宴会には必ずといっていいほど芋煮がメニューに入ります。山形では、そのくらい芋煮と芋煮会が定着しています。また、具材や味付けは家庭によって微妙に異なり、その家庭のお袋の味といってもいいのではないでしょうか。
みなさんには忘れられない郷土料理、郷土の味はありますか? [TEXT :松澤 郁子{理学療法士}] 【参考文献】 農山漁村の郷土料理百選 http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/ ■前のコラム:第229回:植物由来化学物質 ■次のコラム:第231回:割り箸とマイ箸 他にもたくさんのコラムがあります。 |