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第227回:制服を着る意味
( 2008年04月01日 掲載 )
私達(医療従事者)は普段、制服を着て仕事をしています。警察官、ホテルマン、店員など、制服着用の職業はたくさんあり、どんなこと(仕事)をする人なのかを明示する作用があるといえます。とりわけ病院というところはその典型例で、それぞれ独自の制服を着た職種の集まりとなっています。「白衣症候群」(医師や看護師の前で血圧を測定されると普段より高値となってしまう現象)は制服の弊害ですが、一般的には清潔感がある、きちんとしている、という好印象を与えることが多いと思われます。 着る側である私にとって、制服は特別なものです。制服に身を包んでいると気が引き締まり、自分の仕事に対してのプロ意識が芽生えるように思います。それに加えて、プライベートがどのような状態にあっても、仕事においては一職業人としての役割をこなす、という気持ちの切り替えを可能にするアイテムであるといえます。 また、制服を着ることには「同一性」および「差異」という相反する二つの面があります。同じ外見とすることで人としての個性を消し、その職種の持つ一律のイメージをつくる反面、同じ外見にすることで、かえって技術や人柄といった個人の特徴が浮き彫りになることもあります。制服には、「誰に対しても、常に同じレベルのサービスを、一貫した理念を持って提供します」、という、元来サービス業に特有のメッセージが込められているといえます。しかしながら、今はサービス、特に医療サービスにおいては個々の患者対応について個別性、多様性が求められる時代です。必要な水準をクリアすることはもちろんのこと、付加価値として何を提供できるのかが医療人としてのプロの証ということになるでしょう。 [TEXT :山本 千夏{理学療法士}] ■前のコラム:第226回:「何もしない時間」のすすめ ■次のコラム:第228回:文庫本片手に、いざ外へ! 他にもたくさんのコラムがあります。 |