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リレーコラム by リハビリテーションスタッフ リハビリテーション部
第229回:植物由来化学物質
( 2008年04月15日 掲載 )

 みなさん「植物由来化学物質」という言葉を知っていますか?植物由来化学物質とは植物に含まれる細胞機能を健全にする物質のことで、老化や癌、心臓病などで生じる細胞の障害を阻止・予防する効果があるといわれています。いくつかの例を挙げてみましょう。

 にんにくや玉ねぎに含まれている硫化アリルは、発癌性物質を無毒化する酵素の産生を促進するといわれています。また、ブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、芽キャベツなどのアブラナ科の植物には、硫化アリルと同様の作用をもつスルホラファンや乳癌などのリスクを減らすインドールという植物化学物質などが豊富に含まれています。他にもダイズ産物に含まれるイソフラボノイドにも乳癌を予防する効果があると考えられています。トマトに豊富に含まれるリコピンは、前立腺癌の発症率を減らすといわれています。果実で例を挙げると、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類の果皮に含まれるリモネンは、腫瘍の成長を抑え、発癌物質の抑制の働きがあります。

 これらの植物由来化学物質は他にもたくさんあり、多くの野菜・果物に含まれています。植物由来化学物質を効率よくたくさん摂取するには、毎日2~4種類の果物と3~5種類の野菜を食べることをお勧めします。また、先ほど例に挙げたトマトに豊富に含まれ、前立腺癌を予防するリコピンを効率よく摂取するには、トマトペーストにして食べるとよいなど、調理方法を工夫することによって、より効率的に植物由来物質を摂取することができます。

 現在、飽食の時代となった日本では、インスタントやジャンクフードにより偏った食生活の人が多いのではないでしょうか?また、最近では、多くのサプリメントが発売されており、「野菜や果物を食べなくてもサプリメントで栄養を摂取しているから大丈夫だ」と考えている人もいることでしょう。しかし、サプリメントはあくまで補助的なものです。まずは、しっかり野菜・果物をとることが大事であると思います。食べ物の正しい知識を学び、もう一度、自分自身の食生活を見直してみませんか?

[TEXT :高橋 一史{理学療法士}]



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