第246回:スキンシップしていますか?
( 2008年08月26日 掲載 )
こんにちは!今回リレーコラムを担当します作業療法士の前田です。久しぶりなので、何を書こうか戸惑っています。というのも、プライベートな話ですが私は新米の「母」となり、1年間育児に専念していたので、今は毎日が新鮮です。
ということで、今回は母親の視点から、「スキンシップ(skinship)」についてお話したいと思います。
皆さんは、最近スキンシップしていますか?
「スキンシップ(skinship)」とは、「肌と肌のふれあいによる愛情の交流」1)と表現されています。ちなみに この言葉は、和製英語だそうです。私は毎日、息子を抱っこしたり、膝の上で絵本を読んだり、歌を歌ったりして「スキンシップ」をしています。また、オムツを替えたり、一緒にお風呂に入ったり、添い寝することもスキンシップの一つと考えています。
では、なぜスキンシップは大切なのでしょうか?
スキンシップというと、「触れる(触覚)」の他にも、「母親の匂い(嗅覚)」や「言葉かけ(聴覚)」、「目と目を合わせる(視覚)」などさまざまな感覚機能を用います。そして、それらの感覚は皮膚などの感覚受容器から脳に伝えられ、認知や感情として処理され、その場に適応した運動や表現として表出されます。そして、母親から子供への心地よい感覚刺激は、子供の安心感を抱き、母親との愛着関係を形成し、そこで得られる信頼を他の人との人間関係の基盤にしていくことになります。
これは、母子間だけでなく、家族、夫婦、恋人、友達、ペットなどにも言えるのではないかと思います。スキンシップの対象は人によりさまざまですし、内容も異なるでしょう。しかし、握手をしたり、なでたり、声をかけたりするだけでも、私達は安心感を覚え、心がなごみます。私も仕事を終え、保育園へ息子を迎えに行き自宅に帰ると、まずはスキンシップの時間にしています。その方が息子も機嫌がいいように感じます。その代わり、家事が全くはかどりませんが...。
スキンシップは、コミュニケーションの手段の一つだと思います。相手に心地よい感覚は、自分にとっても気持ちがいいものです。自分なりのやり方でスキンシップを楽しみ、自分や他の人を大切にしていけたらいいのではないでしょうか。
[TEXT :前田 寧子{作業療法士}]
【引用文献】 1)ポケット プログレッシブカタカナ語辞典(第2版)、小学館、p289
【参考文献】 岩崎清隆:発達障害と作業療法「基礎編」、三輪書店
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