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リレーコラム by リハビリテーションスタッフ リハビリテーション部
第249回:バラで癒されましょう
( 2008年09月16日 掲載 )

 私は最近、花柄、特にバラをモチーフとした雑貨が好きで、ランチョンマットやベッドカバーなど小さなところから生活の中にバラを取り入れています。また、バラ茶を飲んだり、バラのアロマオイルを使ってみたりとバラのもつ香りや華やかな色合いは、私の心をなごませてくれます。バラの花びらから抽出した成分が、抗不安作用を示したとする研究報告もあるそうです。何だか癒されるのは、気のせいではないようです。今回は、バラにまつわる話をしたいと思います。

 バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の種の総称で、1万種類以上の品種があるといわれています。その歴史は古く、3千万年前には北半球を中心に分布していたとか...。バラの香りは古代エジプトのクレオパトラ、16世紀イギリスの天才劇作家ウィリアム・シェイクスピア、19世紀フランスナポレオンの王妃のジョセフィーヌなど、多くの歴史上の人物たちを魅了してきました。ジョセフィーヌは世界のバラの原種を集め品種改良を始めた人物といわれています。
 現代までにさまざまな色・形のバラが生まれてきましたが、もともとバラは青色色素をもたないため、"青いバラ"は英語で「the blue rose ;不可能なもの、できない相談(プログレッシブ英和中辞典より)」と訳され、不可能の代名詞といわれていました。1990年から日本とオーストラリアの企業による共同開発が行われ、最先端のバイオテクノロジーをつかって青いバラが開発されたそうです。青だけではなく、一枚一枚違う色の花びらが集まったバラ、その名も"レインボーローズ"がオランダで誕生しました。鮮やかな色には圧倒されてしまいます。
 先日、リハビリ室にバラが飾られました。広いリハビリ室に数本のバラがあるだけでとても存在感があり、患者さまと一緒に香りを楽しんだり、鉛筆画を試みたりしてバラを満喫しました。実物のバラを観察してバラ事典を開いても、種類や名称までは付きとめられず、バラ博士までの道のりは遠そうです。

 さて、私は生れも育ちも茨城ですが「茨城」という地名の由来もバラと関係があります。「常陸国土風土記」には、今の茨城県石岡市付近に出没していた悪人達を追い払うため、大和朝廷軍の黒坂命(くろさかのみこと)が彼ら一族の住居の入口を野バラ(茨)でふさいで退治したと記されています。茨で城(柵)を作ったエピソードから、この付近を茨城と呼ぶようになったということです。また最近、つくばエクスプレス開通にちなみ"つくばエクスプレス(Rosa Tsukuba Express)"という名のバラが誕生したのをご存じですか?県のホームページなどで、季節ごとに開催される花のイベント情報が掲載されています。皆さまも、癒しの効果を求めてバラの咲く公園へでかけてみてはいかがでしょうか。

[TEXT :宮内 有美{作業療法士}]

【参考文献】
・ 国立環境研究所:
 国立環境研究所ニュース 17巻6号、植物との語らい
 http://www.nies.go.jp/kanko/news/17/17-6/17-6-11.html
・ サントリー株式会社:
 サントリーの研究開発 サントリーの独自技術「世界初!バイオテクノロジーで「青いバラ」の開発に成功!」
 http://www.suntory.co.jp/company/research/hightech/blue-rose/index.html
・ 茨城県・ ホームページ:茨城県のプロフィール 
 http://www.pref.ibaraki.jp/profile/symbol.html



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