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◎腸のお話

自己紹介
 今般、健康よもやま話という企画の中で、外科斉藤節が“腸の話”をテーマとして講演をいたしました。まず自己紹介をします。私は、現在筑波記念病院で副院長・外科部長という職を拝しております。昭和28年3月3日栃木県生まれ、出身大学は日本医科大学。専門は消化器外科で特に大腸疾患の内視鏡診断・治療、外科治療です。

大腸 
  内容としては腸の中でも病気の多い大腸についてお話しました。
 大腸は小腸から肛門までの約1.5メートルの腸管です。虫垂、盲腸、結腸(上行、横行、下行、S状)、直腸S状部、直腸、肛門からなります。働きは、小腸からの内容のうち水分とミネラルの吸収を行い、便として体外に排出することです。
 大腸の病気には炎症、憩室、虚血、腸閉塞、腫瘍(悪性、良性)などがあります。
  話題の中心はやはり大腸の腫瘍です。腫瘍の診断は大腸内視鏡検査が中心になります。例えば内視鏡で大腸ポリープが発見された場合(写真1)、特殊な光で見てポリープが黒っぽく変色しますとほぼ腫瘍であると診断できます(写真2)。その場合は粘膜切除をし、かつ傷口をクリップでふさぎます(写真3)。切除したポリープの組織検査を行うことによって診断と治療を行うことができます。

(写真1)

(写真2)
(写真3)
 

 手術が必要な癌の場合は、現在はまず腹腔鏡を使用して負担の少ない手術を心がけます。ただし、進行癌に関しては腸管の切除と十分な所属リンパ節切除(郭清)が基本となりますので、開腹手術となります。また、直腸癌については癌の根治性を損なわないようにして、できる限り肛門を残すように努力しています。

診療実績
 私が当院に勤務して以降の平成13年10月から平成19年4月までの5年半の間に経験した大腸癌の手術件数はちょうど200例でした。癌の部位別の頻度としては、盲腸癌:8%、上行結腸癌:12.5%、横行結腸癌:9.5%、下行結腸癌:4%、S状結腸癌:26%、直腸S状部癌:14.5%、直腸癌:25%でした。
  私の担当分野である大腸癌の特徴、分類、手術術式、当院外科での成績などのついて少し詳しくお話させていただきました。

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[TEXT by 斉藤節, 筑波記念病院 副院長・外科部長]