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◎コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)

 コレステロールは動脈硬化の元。中性脂肪(トリグリセライド)が高い人も肥満、高血圧、高血糖を合併しやすく、メタボリックシンドロームを通じて、動脈硬化を起こします。動脈硬化は、脳卒中、心筋梗塞を引き起こし、命に関わったり、麻痺や寝たきりの状態になったりします。

 本来、コレステロールはホルモンなどの材料になり、中性脂肪もエネルギー源になりますが、どちらも食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、太り過ぎなどがあると、血液中の濃度が高くなります。コレステロールは動物性の脂肪、たまご(鶏卵、魚卵)、内臓に多く含まれます。中性脂肪はどんな食品でも食べすぎがあると高くなりますが、特に、甘いもの、アルコールが大きな影響を与えます。

 健康的な体重は、身長(cm)から100を引いて、0.9を掛けた値になります。160cmの人なら54kg、170cmの人は63kgです。
     標準体重=(身長(cm)−100)×0.9
 健康的な食事は、事務的な仕事をしている人では標準体重1kgあたり30kcalです。標準体重60kgなら1800kcalですね。
     軽労働の人の消費エネルギー=標準体重×30kcal
     重労働の人の消費エネルギー=標準体重×35kcal

 近年、日本では平均として、男2400kcal、女2200kcalを摂取していますので、ほとんどの人が食べ過ぎの状態にあるといえます。太りすぎの人は腹八分を心がけ、体重が正常になるようにしましょう。

 サラダ油、天ぷら油などの植物油はコレステロールを下げる作用がありますが、カロリーが高いので、取りすぎると太りすぎの元になりトリグリセライドが上がるので注意しましょう。カロリーが低く、コレステロールを下げる作用があるのは、繊維成分の多い野菜、豆類などです。海草類、キノコ類はカロリーがゼロですので、大いに利用しましょう。

 お酒はほどほどに。日本酒なら1合、ビールなら1缶以下が適量です。
 動脈硬化を予防して、明るい老後を迎えましょう。

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[TEXT by 松島照彦, 筑波記念病院 副院長・代謝内分泌内科部長]