歩き始めのころに、一度も頭を打たずに育ったというような方は、おそらく一人もいないでしょう。自分でころんで頭を打つ程度では、たいていは何事もおこらないことが多いのです。一方で、本当に軽い打撲でも、頭の中に出血をして大事に至ったというケースも、私は何回も経験しました。打ち所が悪いというような言い方をしますが、そのようなことも実際にあるというわけです。 頭をぶつけると危ない危険なものをお子さんのそばに置かないこと、つまずいたりひっかかって転びやすいような場所を作らないなどの予防策がなによりも必要です。
しかし、いちいち頭を打ったので、バカになるのではないかと心配する必要はありません。頭をぶつけたために何か後遺症が出るようなことがあるとすれば、頭の中で出血をするか、脳が傷んで脳が腫れてくることなど、脳内の圧力が高まることが普通ですので、その場合、必ず嘔吐が始まります。意識がおかしくなったり、吐いたりするようなことがあったら、至急病院へ連れてきてください。 頭をうっても、けろっとしてニコニコ歩き回ったり、遊んだりすることができるようであれば、基本的に心配ないものと思っておいていただいてけっこうです。