小児の病気の大半はウイルスによるもので、自然経過で良くなるということは事実ですが、そのように思って油断していると、実は命を脅かしたり、あるいは重大な後遺障害を残してしまうような悪い病気であったりということが時たまあります。そのような病気の時に、小児科医は、迅速に手をうち、最善と思われる治療を行います。その結果、ほうっておけば重大な結果を招くかもしれない病気をそうなる前に治療し、命を救い、重大な後遺症から逃れることができるようにすることが小児科医の使命です。放っておいてはいけない悪い病気と、自然の経過を見ても良い、たちの良い病気とを、見分けることが小児科医の重要な仕事です。
一般に、たちの悪い、放っておくと重大な問題をおこすような病気の場合には、子ども達は、顔色が悪くなったり、痙攀をおこしたり、頻回に嘔吐をしたり、ぐったりして水も飲めないというような状態になることが多いのです。お子さんが病気の際に、全身の状態を良くみて、そのような重症感があるときには、すぐに小児科医が対応できる施設を受診してください。一方で、熱がある割にはけっこう元気で、水分もそこそこに飲めているというような場合には、それほど急いで受診していただく必要はなく、夜間であれば、朝になってから、かかりつけの先生に診ていただくということで、かまわないと思います。