熱性痙攣は熱のために、頭が興奮状態になり、制御できなくなって、痙攣を起こしてしまうことです。多くの場合、4-5歳ころまでにだんだん起こらなくなります。小学校にあがるころになれば、単純な熱性痙攣であれば、ほぼ起こりません。
痙攣のおこしやすさなどで個人ごとに違いはありますが、通常、小学校入学以後はダイアップ座薬の使用は必要なくなると考えておいてください。もちろん、軽い熱性痙攣しかおこしたことがなく、その後は発熱をしても痙攣をおこさないという状態が続く場合などは、もっと早く予防薬の使用を止めることがあります。
逆に小学校に入っても発熱時に痙攣を起こすときには、単純な熱性痙攣ではない場合がありますので、かかりつけの先生に相談をして、脳波検査などを受けておかれることをお勧めします。
■どんなに注意してもテレビを至近距離で観るので視力が弱くなるのではと心配です。本には乳幼児の視力は弱いので大丈夫と書いてありましたが、実際は遠くのものも見えているようです。
テレビを至近距離に近づいて見るということで、ただちに視力が弱くなるということは、あまり心配ないと思います。
しかし、動きの激しい画面や点滅の激しい画面を至近距離で見ると、車酔いのような状態で平衡感覚などに悪影響を及ぼしたり、時にはケイレンを誘発することもあるといわれています。
また、ブラウン管式のテレビの場合、画面表面から少ないとはいえ、放射線や磁力線が出ているという話もありますから、近くで見るのは避けるのが賢明だと思います。子供たちをつけっぱなしのテレビの傍におかず、テレビを見るときは皆で集まって、ご両親の膝の上や、きちんと決った座席の上で上質な番組だけを見るというのが理想だと思いますが、現実には、お母さん方が家事をしている時などには、テレビが子守代わりというのは仕方がないのかもしれませんね。
■耳掃除は現在綿棒で入り口を拭いているだけですが、中にたくさんあるような気がします。いつごろから何を使って掃除したらいいですか?
昔々の綿棒の無い時代の子や、綿棒など買えない外国の子供たちが耳掃除をしなかったために耳が聞こえなくなったというような話を聞いたことがありますか? そんなことはありません。
耳垢は、自然に外へ外へ送り出されて自然にとれてしまうので、耳掃除など全然必要が無いと言っている人たちもいます。耳掃除で鼓膜を傷つけてしまったという事故もけっこう多いのです。小さくて聞き分けがなく、頭を動かしてしまう子供たちは、耳掃除を無理にする必要はありません。
今やっておられるように耳穴の入り口を軽く拭いていただくだけで結構です。
例外的にアメ耳でべったりした耳垢がひどく溜まるようなときには、耳鼻科を受診して先生にとってもらうのが良いでしょうね。
■涙が出る―泣いているわけでもなく、機嫌がよい状態でも涙がツーと出ているときがあるのですが。右目だけです。目ヤニも少し出るときがあります。
眼球は乾いてしまうと結膜やレンズが傷んでしまいますので、赤ちゃんに限らず、だれでも涙は四六時中分泌されていて、目の表面に潤いを持たせています。
その涙は目の内側の角から皮膚の下のトンネル通って鼻の粘膜に送り込まれ、粘膜表面から蒸発していきます。その涙を通すトンネルのことを鼻涙管といいますが、この鼻涙管が赤ちゃんによっては少し詰まっていることがあります。
赤ちゃんの場合、大きくなるにつれてだんだん通りが良くなることが多いのですが、通りがいつまでも良くならないときに質問のようなことが起こります。一度、眼科の先生に診ていただいて、鼻涙管の詰まりがないか、あれば詰まりを良くするような治療を受けられるのが良いと思います。
生後2-3ヶ月の頃であれば、そのうちに通りが良くなる可能性が高いので、様子を見ていれば良いですよとお話をするのですが、ご質問の方は6ヶ月ということですから、一度眼科の先生に相談してみられることをお勧めします。
■吸引分娩だったので、いまだに頭の形がいびつなのですが、これは治るのでしょうか?
乳児期ですと、頭の形はどんどん変わっていくので、将来はいびつではなくなるかもしれませんとお話できるのですが、1歳7ヶ月ですと、ある程度のいびつさは将来も残るかもしれませんね。
何かいびつさを治す方法があるわけでもなさそうですから、個性の範囲と思って気にしないようにした方が良いと思います。
■おへそが少し黒くなっています。きれいにするにはどうしたらよいでしょうか? またいじってしまっても大丈夫でしょうか?
へその緒がきちんととれて、へそが十分に乾燥していれば、他の場所の皮膚と同じに扱ってもらって結構です。おへそを無理な力で、極端にこすれば、傷ついてしまいますが、それは、他の普通の皮膚でも同じことです。
おへそを洗うときに、やさしく洗うようにすることは大切ですが、かといって、こわがって、しっかりと洗うのを遠慮していれば、黒くなってしまいます。石けんを良く泡立ててそれを手につけて、手で優しくあらってあげてください。清潔なお湯をつかって、よくゆすぐことも大切です。いきなり黒いのを全部取ろうというのではなく、徐々にきれいにしていくという感覚で取り組んでください。
■ハイハイが下手です。うまくなりますか。
ハイハイにしろ、つかまり立ちにせよ、どの子も始めは下手くそです。繰り返し練習をしていくうちに上手になっていきます。順調に首が座って、おすわりができていれば、ハイハイはいずれ上手になっていきますから、のんびりみておいてあげましょう。もしも、首の座りがおくれたり、寝返りがなかなかうてない等、それまでの発達で何らかの問題があるようであれば、発達を専門にみることができる小児科医に一度相談をしていただくことが必要です。
そういう発達の問題がなく、ハイハイが今ひとつ上手でないという程度でしたら、ハイハイをしやすい空間を部屋の中に作ってあげて、ハイハイをたくさんさせてください。ハイハイをすることは、将来の運動機能発達のために、とても良い影響を与えますので、積極的に取り組んでください。
(最終更新日:2004年11月25日 17:57)■赤ちゃんが熱中症や脱水をおこしている時にはどのような様子になるのでしょうか。すぐに判断がつくのか気になります。
熱中症や脱水になるのは、暑いところに長くいたりして、十分な水分がとれない状況におかれていた時です。ですから、熱中症や脱水をおこすようなことがあったかどうかで、まず判断をします。そういう下地があって、熱が出たり、飲みが悪い、機嫌が悪い、呼吸が苦しそうだというような、ただならない様子があれば、至急受診してください。
一方で、機嫌も良く、飲みも良好という時には、あまり心配をする必要はありません。熱中症や脱水の予防のため、夏の暑い日には、直射日光を避け、水分を十分にとっておくようにします。
■何でもすぐ口に入れる時期に他の子供のおもちゃの貸し借りは衛生上避けるべきでしょうか。気にしない方が抵抗力をつける意味でよいのでしょうか?
感染防御の基本原則からいうと、血液や汗、唾液、痰、便などの湿ったものは、病気を感染させる可能性があるので、注意して扱うようにということになっています。ですから、よその子供の唾液の付着したおもちゃを、また口にいれれば、その子が何か病気を持っていれば、うつってしまうことがあるかもしれません。そういった意味では、この質問の場合、おもちゃの貸し借りは、やめた方が良いですねというべきでしょう。
ただし、子供たちを全ての病気から遠ざけて、一切病気にかからないように育てることが正しいわけではなく、命にかかわるような重い病気にかからないようにするのは当然ですが、一般の病気については、どんどん病気にかかって、免疫力を作り、大人になって病気をしない、丈夫な体を作るのが良いと考えれば、仲間内の子供たち同士のおもちゃのやりとり程度には、目くじらをたてる必要はないようにも思います。
■頭の後ろやのどの辺りに小さなぐりぐりがあります。心配ないでしょうか?
おそらく、首のまわりのリンパ節が腫れていて、それを触っているのだと思います。大人ではリンパ節が腫れるというのは、たとえば結核にかかっていたり、悪性腫瘍の転移だったりで、怖い病気であることもあるのですが、子どもでは、健康なときでも良くリンパ節を腫らします。理由は、子ども達は、いろいろな病気の勉強中で、まだ経験したことがないウイルスや細菌が体に入り込むのを、そこでくい止めているためです。とくに、頭の後ろや首のまわりなどで、リンパ節が目立つのは、頭のてっぺんに怪我をしたり、湿疹があったりすると、そこから入り込んだばい菌などは、頭蓋骨があるので、そこから直接体の中には入り込めず、骨の外側を伝って首のまわりまで運ばれ、そこにあるリンパ節にひっかかって、そこで炎症の反応がおこるためです。リンパ節では、体を守る反応が起こって、きちんと病原菌を処理してしまいますので、しばらくすると、腫れもひいてくることが普通です。治療のために特別なお薬も必要ないことがほとんどです。
このように、子ども達の、ぐりぐりは、大多数は心配ないものと考えて良いのですが、急に大きくなる傾向があったり、まわりに癒着して拡がる感じがあったり、熱を持って赤くなったりするときには、放って置いてはいけないものもありますので、小児科で診察をうけてください。
■風邪の時にお風呂に入ってもいいのでしょうか?
お風呂に関しては、少し日本では嫌われすぎているところがあります。
日本のお風呂は一般に高温で40℃から42℃というような、かなり熱いお湯が好まれているようです。しかも、江戸時代などの都市部では内湯のある家は少なく、遠くの銭湯などに通っていましたから、家に帰り着くまでには湯冷めをしてしまうようなことが多かったと思います。このため、病気の時や病気がちなときでもお風呂はいけませんという指導がなされていて、これはそのような条件では確かに正しいことだと思います。
しかし、今は、家の中にお風呂がある家庭が増えてきていますし、簡単にシャワーなどを浴びられるようになっているところも多いと思います。湯冷めの心配がなければ、少し風邪気味ぐらいでしたら、さっとお風呂へ入れてすぐ寝床へ入れてあげるのはそんなに悪いことではないと思います。
熱があるときには、体温の調節が高い体温になるように設定されていますので、体温よりさらに高い温度のお風呂に長くつけるとますます体温が上昇して、熱の逃げ場がなくなって、痙攀をおこしたりする危険もありますから、熱が高い時には熱いお湯につかるのは止した方がよいですね。外国では体温より低い37℃前後のぬるま湯に入れて、熱を下げるような習慣のところもあると聞いたことがあります。それはそれで、意味がありそうですが、我々は小さい頃から病気の時にはお風呂へ入れてはいけないと聞かされてきましたから、水風呂に入れるのには抵抗を感じます。
もう一つはお風呂へいれると代謝が強まって疲労するからお風呂へいれてはいけないという考えがあります。これも、昔の日本は低栄養状態の人が多く、さらに消耗性の病気の結核などにかかっている方などが多かったので、そのような方をお風呂へいれてはいけないということは、確かに正解だと思います。しかし、今問題としているのは、普段、栄養をしっかりとっていて、急に風邪をひいたというような場合ですので、消耗しきっているわけではなく、体力もそこそこにある子ども達の場合ですので、消耗するからという理由でお風呂に入れてはいけないということにはならないと思います。この点からもお風呂を厳密に禁止する必要はないと思います。 少し風邪気味だったのにお風呂へいれたから咳がひどくなったなどという方もおられますが、お風呂へ入ると体が清潔になり、さらに湯気を吸うことで気管の中の痰を柔らかくする吸入のような効果もあったりするので、むしろ利点の方が多いのではないかと思っています。
結論として、状態を良くみて、元気があり、熱も高くなければ、湯冷めをしないように気をつけておけば、風邪のときでも、さっとお風呂へいれてあげても良いのではないでしょうか。 高いお熱のときでも、下痢気味だったりするときには、服を着せたまま、おしりをまくって、シャワーなどでさっとお尻を洗ってあげることはけっして悪いことでは無いと思います。
もちろん、重症の病気でぐったりしている時にお風呂に入れることは厳禁です。判断がつかない時にはかかりつけの主治医の先生に良く相談をしてみてください。
(最終更新日:2004年11月15日 19:27)■鼻が詰まって寝られないとき、何か良い方法がありますか?
特に小さい赤ちゃんなどは、鼻が詰まると、呼吸がうまくできず、とても苦しくて飲みが悪くなったりします。鼻の分泌を抑えるような薬を使うこともしますが、大人が鼻が詰まると鼻をかむように、物理的に取ってあげることも必要です。
大きな薬局などに行くと、チューブがついて、鼻を吸い取れるような道具を売っていますが、なかなかうまく吸い取るのは難しいようですね。
片鼻ずつ鼻翼を押さえて、お母さんが自分の口を、赤ちゃんの空いている反対の鼻孔につけて直接吸ってあげるのは、コツをつかむと、うまくいくことが多いようです。かかりつけの先生や検診の時の保健婦さんなどに鼻が詰まったときの対処方法を聞いておかれると良いと思います。
(最終更新日:2004年11月15日 18:37)■野菜嫌いを直す方法はありますか。成長に影響するのではと心配です。
子ども達に食べ物の好き嫌いを聞くと、真っ先にピーマンとか、野菜類をあげる子ども達が多いですね。特有の匂いなどが嫌われているようですが、そのうちに何事も無く食べていることも多いのです。あまり深刻に心配せずに、ピーマンがだめなら、他の緑黄色野菜でとか、料理の工夫とかで乗り切れると思います。保健センターで行われる検診のときなどに、栄養士さんがいたら相談をしてみたらいかがですか。また、育児書などにも、工夫の仕方が書かれているものがたくさんありますから、参考にしてみて下さい。
(最終更新日:2004年11月15日 18:15)■おやつの取りすぎによる害はありますか。ダラダラ食いをやめさせる方法を教えてください。
今の子ども達は、周囲に甘いものが多すぎます。昔は砂糖など、とても高価で、なかなか手に入らないものだったので、お菓子も特別な行事の時くらいしか食べられないことが普通でした。甘いものは確かにおいしく感じますから、子ども達は周りにそういうものがあれば、当然いっぱい食べます。周りの大人たちは、子ども達が良く食べるのを見ると嬉しいので、ますます食べさせるという悪循環です。
そして、その結果が肥満児で、将来の成人病予備軍となるわけです。
甘いお菓子は特別なときにしかあげないし、家にもおかないということが大切です。
■3ヶ月検診で反り返しが強いので小児麻痺ではと言われました。小児麻痺について教えて下さい。
麻痺というのは、体を動かしたり、姿勢を制御したりする運動神経が、なんらかの原因で障害を受けて、うまく制御できなくなった状態を言います。小児において麻痺をおこすのは、お母さんのお腹の中にいたときや、出生後4週間以内の新生児期に、感染をうけたり、呼吸が上手に出来なくて低酸素になったり、黄疸がひどかったりなどして、脳内の運動中枢が障害を受けておこる、脳性小児麻痺と言われるものと、ポリオウイルスの感染で、脳ではなくて脊髄のレベルで運動神経が障害を受けるポリオ(小児麻痺)などがあります。
この場合は、検診の時に反り返しが強いことが問題になっているわけですから、もし病気を疑うのならば脳性麻痺のほうでしょう。しかし、首の反り返りだけが脳性麻痺の症状ではなく、むしろ発達が良くて腹這い姿勢からの首上げが大変上手で(強くて)一見反り返りが強く見えることもありますので、一概に反り返りが強いから脳性麻痺だとは言えません。飲みが上手にできるのか、首の座りがどうか、出生前後に何か問題が無かったかなど、いろいろなことを総合的に判断して、経過を見ていきます。おそらく、検診の場で次にどのように経過観察を進めていくかなどの指示があったと思いますので、それに従って下されば良いと思います。
(最終更新日:2004年11月15日 17:08)■小児肥満の大きくなってからの影響と家庭で気をつけることを教えて下さい。
脂肪細胞は小さい頃には、分裂して数が増えますが、大きくなってからは数が増えることはありません。したがって、小児期に肥満して、脂肪細胞数を多くしてしまうと、大人になってから、やせようと思っても、大変苦労することになります。
また、食事の好みも小さい頃に形作られた好みが大人まで残っていきます。甘い物や脂肪の多い物をたくさん食べる嗜好がつくと、大人になって変えるのは大変苦痛です。
そういった意味で、バランスの良い食事、良く30品目を食べて下さいと言いますね、緑黄色野菜や海草類、豆類など、品目を多く取り、特定の食品に偏らない食生活。良く噛んで時間をかけて食べる癖をつけること。など良い食生活を身につけることです。また、甘い物、不要な糖分の多い飲み物は家庭内から追放しましょう。
■歯磨きはどのようにはじめたら良いのでしょうか?
これは歯科の先生の領域で、小児科医が本当に正しいアドバイスができるかどうか分かりません。
乳歯は生え替わるからいいやと、大切にしない方がいますが、これは間違いです。歯が生え始めるときから、大切にして適切なブラッシングなどをはじめて下さい。
1歳半の検診の時に、歯科の先生の診察と、口腔内ケアの指導があると思いますので、そこで良く聞いてみられたらいかがでしょうか?
■つめをはじめ、何でも噛む癖があります。精神的なものでしょうか。
大人が爪を噛むのは欲求不満の表れという面もあるのかもしれませんが、小さい子ども達は、とにかく、何でも口に入れて噛んだり嘗めたりして、感触を確かめ、学習をしていきます。
口の中にいれると味が悪いもの、歯ごたえが悪い物、いろいろ試してみて、口の中にいれないほうが良いものなどを見分けていくのです。指は手近にあって、口の中にいれやすいものの代表ですから、指しゃぶりをしたり、爪を噛んだりすることが多いのです。
いきなり、欲求不満があるのでは、などと心配することはありません。他に興味を持てる物などが増えてくると、いずれ、無くなっていきます。
(最終更新日:2004年11月15日 16:58)■梅雨時から夏にかけて、乳幼児のかかりやすい病気とその時期の過ごし方を教えて下さい。
新緑が美しく、からっとした青空の5月は子ども達の病気が少なく、小児科も暇なことが多いのですが、梅雨時に入ると湿度が高く気温も高くなり、いろいろな病気が多くなってきます。
このような季節に多くなる病気の代表は喘息です。喘息は呼吸の時に吸い込む空気の中に含まれる室内塵やカビなどが刺激になって、咳き込み発作が起こります。喘息を起こしやすい体質のある方は、換気に心がけ、布団などができるだけ乾燥した状態になるように心がけて下さい。喘息の体質が無い方でもこの季節には咳が多くなったり、鼻づまりがひどくなったりしますので、やはり良い環境を作ってあげることが大切です。
梅雨明けが近づき、暑い季節を迎えると夏風邪がはやりだし、あせもやとびひなどの皮膚の症状も増えてきます。夏バテにならないように健康的な生活を心がけ、こまめに入浴をさせて、皮膚を清潔に保ちましょう。
(最終更新日:2004年11月15日 16:13)■生後9ヶ月でまだ出臍(でべそ)なのですが、なおるでしょうか?
一般的には1歳のお誕生すぎくらいまで臍ヘルニア(出臍)が出ていることは良くあります。特に未熟児など小さく産まれたお子さんに多い傾向があります。程度により、自然になおると言えない場合もありますので、かかりつけの先生に経過を診て頂いておく必要はありますが、ご質問のように9ヶ月では、まだ出臍が出ていても特に悪い経過とはいえません。
(最終更新日:2004年11月15日 16:13)■6ヶ月を過ぎてもまだ寝返りをしません。大丈夫でしょうか?
子ども達の発達にはいろいろなバリエーションがあり、教科書に載っているように、同じ調子で発達が進むわけではありません。実際に、寝返りをぜんぜんせずに、いきなりつかまり立ちが始まることもあります。
寝返りをしないということが、ただ単に、寝返りをするきっかけがつかめないだけかもしれませんし、あるいは、何か問題があって発達が遅れているのかもしれません。
腹這い姿勢で頭を上げることができますか? さらにどの程度まであげられますか? など、寝返りのことだけではなく、いろいろな点から状況を見なければ、はっきりとはお答えできません。かかりつけの先生によく診て頂いて、さらに時間を追って経過も診ていただくと良いと思います。
(最終更新日:2004年11月15日 16:12)■生後6ヶ月頃から夜中に何度も目を覚ますようになり、母乳を飲ませると数分から30分くらいで寝付きます。昼寝もあまりしないので睡眠時間が足りているのか心配です。
赤ちゃんは昼も夜も無いので、お腹が空けば泣いておっぱいを欲しがり、お腹が一杯になれば安心して眠ってくれるものです。ご質問の状態は、お母さんにとっては、夜中に授乳をしなければならないなど、とても大変ですが、赤ちゃんに病的な状況がおきているわけではなさそうです。赤ちゃんの睡眠不足はまったく心配ありません。お父様たちもいっしょになって、うまく仕事を分担して、周りの方々が、睡眠不足でバテないように頑張って下さい。数ヶ月の辛抱です。
(最終更新日:2004年11月15日 16:10)■食事中吐く真似をします。どこか悪いのでしょうか?
吐く真似をするというようことなので、実際に吐いているわけではないのですね。本当に病気があれば、当然、吐いてしまって、栄養もとれないという状態になるでしょうから、吐く真似だけで済んでいるとすれば、消化器や中枢神経などの病気があって、吐いているわけではないのだろうと思います。吐く真似をすることで、注目をして欲しいという意志のあらわれなのでしょうか?
その時の様子をもう少し詳しくうかがわないと、どのようにお答えをしたらよいかわかりません。
■以前関節炎の様な症状が出て、治療は終了しましたが風邪をひくと足が痛いといいます。大丈夫でしょうか?
関節炎の診断をしていただいた主治医の先生に聞いて頂かなければ、お答えが難しい質問です。どのような関節炎であったかによって話は違ってきます。
以前にかかっておられた関節炎が、完全に治っていて後に影響を及ぼすようなものでなければ心配ないと思いますが、これは、そのときに見て頂いた先生でなければ分かりません。
一般論として、風邪をひくと関節の痛みや筋肉痛などが出ることはしばしばあります。よく風邪をひくと「ふしぶしが痛む」などと言いますね。有名なのはインフルエンザの時に腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)が炎症を起こして、足を痛がって一時的に歩かなくなることなどがあります。このような痛みの場合は、以前かかった病気とは関係なく、その時、その時の風邪による痛みであって、風邪が治って痛みがなくなれば、心配はありません。
(最終更新日:2004年11月15日 15:56)■発達の遅い早いの目安、病院に相談をしたほうがいいケースなどを教えて下さい。
発達の評価は総合的に判断をしなければなりません。一言で良い悪いを言えるようなものではありません。また、人によって得意不得意があります。たとえば、とても早く歩いたからその子が運動の天才になるという訳ではなく、歩き出しが遅くてもスポーツの名選手になった方もいます。ですから、かかりつけの信頼のおける小児科医をいつも持っていて折りにふれて診察をうけておかれるのが一番良いことだと思います。また、乳児検診や1歳半検診などの検診の時期は、発達の評価の非常に重要なキーポイントに設定されています。これらは必ず受けるようにされたら良いと思います。
(最終更新日:2004年11月15日 15:53)■一歳過ぎてもゼイゼイします。気管の病気なのでしょうか?
乳児期には哺乳のあとなどで、病気ではなくても、ゼイゼイすることが確かにあります。鼻から肺に空気を運ぶ気管が細くなったり、痰が詰まったりするとゼイゼイするのです。
乳児では、もともと体が小さく、気管も細いので、ちょっとしたことでゼイゼイしやすいのです。とくに、哺乳の際には、ミルクを飲み込むことと、呼吸のための空気を肺に取り入れることの交通整理を喉のあたりでしていますが、赤ちゃんによっては、これが上手にできなくてゼイゼイすることがあります。このようなゼイゼイは体が大きくなり、喉のあたりのコントロールが良くなると徐々に改善していきます。
一方、アレルギーの反応などで、吸い込む空気に反応して気管が細くなり、発作的にゼイゼイするようになると喘息というわけです。
乳児期を過ぎると、成長に伴って気管が太くなったり、脆弱性がとれてきて、ゼイゼイすることが少なくなるのですが、ゼイゼイがいつまでもとれない時には、喘息の可能性も念頭におく必要があります。かかりつけの先生によくご相談下さい。
(最終更新日:2004年11月15日 15:38)■夜寝る際、必ずうつ伏せになってしまいます。SIDSのことが心配です。
乳児突然死症候群(SIDS)とうつぶせ寝に関連があるということが知られるようになって、うつぶせ寝を避けるようになってきたことは大変良いことです。
米国では1992年に国内の乳幼児の約70%がうつぶせ寝であったのが、1995年には29%に減少し、それに伴って乳児突然死が減少したという報告があります。ただし、SIDSの原因のすべてがうつぶせ寝ではなく、仰向けに寝ていてもSIDSをおこした子供たちもいますし、うつぶせ寝でもSIDSにならない子もたくさんいます。SIDSの確定的な原因はまだ不明で、いろいろな要因が複合的にからまっておこるのではないかと推定されています。うつぶせ寝は、そのいろいろな要因のひとつではありますが、それだけではないということです。
SIDSの一般的特徴として生後6ヶ月未満で、特に2から4ヶ月の児に多く、自分で寝返りをうったり、首のコントロールができるようになると、発生は急激に減ってきます。ご質問のように、生後7ヶ月になって、自分で寝返りをうって仰向けからうつぶせになることができるような月齢になると、寝ているときに、うつ伏せになってしまうからといって、SIDSを心配する必要はほとんど無いと思います。
SIDSでは、うつ伏せ寝の状態で鼻を布団の中に埋め込んでしまって呼吸ができなくなることが危険因子になると考えられていますので、うつぶせ寝になってしまうお子さんの場合には、布団の固さに注意して、(アイロン台のような固さが良いとされています)顔を埋めてしまうようなものを周りに置かないなどの注意をして、寝かせてあげれば良いと思います。SIDSの発生前には軽い風邪症状などがみられることが多いとも言われていますので、そのような症状があるときには、特に気をつけておいてあげてください。
(最終更新日:2004年11月15日 15:30)■歯はいつ頃から生えるのでしょうか?
生後7~8ヶ月ごろになると、早い子は下顎の真ん中の歯(中切歯)が生え始めます。1歳になると、上顎の中切歯も萌出しはじめていることが多くなります。ただ、これは平均値で、早い遅いがあります。臼歯まで生え終わって、乳歯としての歯列が完成するのは3歳ころになります。
口の中の清潔を保つことを始めておいて、生え始めた乳歯が虫歯にならないように準備をしておいてください。
■歯磨きをとても嫌がります。毎食後歯磨きをした方がよいのでしょうか?
1歳のお誕生をすぎるころになると、上下の前歯がいくつか萌出し始めています。歯磨きの習慣をつけることは、とても良いことですが、そのために、歯磨きを嫌がるようになってしまっては逆効果です。歯磨きをさせようと格闘をすれば、ますます嫌がってしまうことになりかねません。
はじめは、ご機嫌の良いときにブラシに馴らす程度で十分です。離乳食では、味付けを比較的薄味に甘いもの好きにならないように心がけ、寝る前などには、お菓子類を与えないようにします。ブラシを使う練習と、汚れを取る意味では、清潔なガーゼなどで歯の表面をふき取ってあげるのも良いと思います。
(最終更新日:2004年11月15日 15:26)