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母親学級受講者による質問とその回答集
 『おなかの病気、腎臓など』についての回答集
うんちのことですが最近、よく軟便をします。元気で他の症状がなければ、薬を飲んだり、病院に行ったりしなくても大丈夫でしょうか?

 便の性状は、母乳やミルクを飲んでいた時代から離乳食、普通の食事と変化していく中で、どんどん変わっていきます。大人のような硬い便が出なければいけないという訳でもありません。
 元気で他の症状が無ければ、病気の扱いをせずに様子を見てもらって結構だと思います。規則正しい健康的な生活を心がけ、線維成分を多く含む食事を増やすようにします。よく30品目を食べてくださいといわれますが、野菜、海草類、豆類など積極的に品数が増えるように食べることです。
 食欲が落ちて、体重の増加が止まったり、嘔吐を伴うとき、発熱があるとき、便に血液が混ざるときなどは、重大な病気のこともありますので、かかりつけの先生に良く診てもらってください。

(最終更新日:2004年11月25日 19:14)
ものすごく硬いうんちをしたところ、お尻の穴がちょっと切れてしまい少し血が出てしまいました。普段の生活で予防できることはありますか? また大人でもこんなことって起こったりしますか? もしかしてこれって子供の切れ痔なんでしょうか?

 必要以上に硬い便が出るときに肛門の粘膜が損傷を受けて出血することは、子どもに限らず、大人でもあり得ることです。裂肛といって、痔疾のうちの一つです。出血したあとは、清潔な温水で良く洗って、必要な場合には軟膏による治療を行うこともあります。普通は清潔に心がけて様子をみれば良い病気です。 再発予防のためには、なんといっても硬い便にならないようにすることです。
 便秘の予防のために、離乳食を順調に進めていくこと、とくに野菜などの繊維の多いものを積極的に取り入れていくようにします。そして、便がたまっていそうな感じがするときは、お腹の右下から時計回りにマッサージをしていくこと、綿棒で肛門をちょっちょっと刺激してあげることなどで、排便をうながしてみましょう。それでも何日も便が出ないときには、量の調節が可能な緩下剤などもありますので、かかりつけの小児科医に相談をしてみてください。

(最終更新日:2004年11月15日 19:34)
おねしょって治療できるものなんですか?

 夜尿(おねしょ)の治療に関しては、一般的な習慣づけなどによる治療と、脳下垂体から分泌される抗利尿ホルモンを使うような専門的な治療とがあり、お子さまの夜尿の特徴に応じてどのような治療を行うかを選択する必要があります。残念ながら、当院の小児科では専門的な治療を行っておりませんので、夜尿の状態を調べさせてもらったり、専門的な治療を必要とするのかどうかの判断しかできません。

 夜尿に関しての通常の治療を行っておられないのでしたら、とりあえず、当院に来ていただければ、どのようなタイプの夜尿なのか、専門的な治療を必要とするかどうかの判断などをさせていただきます。お越しになる場合には、朝一番に出た尿を、何かの容器(よく洗ったもの)に入れて持参していただき、外来の小児科受付で、診察の前に尿の検査をするように言われていますとお話しいただき、検査を先にしていただければ、診察の時にその結果をふまえてお話をすることが可能になります。

(最終更新日:2004年11月15日 19:03)
自家中毒とは何ですか?

 自家中毒という病名は、なにか食あたりをして中毒をしたという意味ではなく、小さい子ども達が嘔吐下痢などが続いて食事を十分に摂れないときにおこるアセトン血性嘔吐症のことを、昔、ドイツ医学が主流であったころに、ドイツ語でオート(自分の)トキシコーゼ(中毒)と言っていたので、その直訳で使われた病名です。

 悪いものを食べておこる中毒ではありません。十分に栄養が摂れないときに、やむをえず、自分の体の中に貯蔵してある脂肪を非常用の燃料として使い、体温を保ったり、体を動かしたりするのですが、この時にでてくる代謝産物(燃えがら)がアセトンといわれる物質で、これが体の中に増えると、気持ちが悪く、吐き気がして、頭痛や腹痛の原因となります。このため、食欲が湧かず、ますます栄養摂取が不足して、また脂肪の分解が進みアセトンが増加してしまうという、悪循環におちいります。
 二日酔いで気分が悪いときにも、このアセトンが増加していると言われています。この病態になっている子ども達は、大人の二日酔いのような苦しさを味わっているわけです。

 対策としては、重症の場合には、点滴をして、ブドウ糖を注射すると、燃料補給になり、アセトンの生成が抑えられ気持ちの悪さが改善します。それほどの重症でなければ、気持ちの悪さをこらえて、少しずつ糖分や澱粉質のような炭水化物を摂るようにします。吐き気が強い時には、医師の診察を受けて、食べても良いかを確認してから食べさせるようにしてください。うまく栄養が摂れるようになれば、脂肪の分解が止まり、気持ちの悪さが取れていきます。状態が良くない時には、脂肪の多い食べ物を控えることも肝要です。食事が十分に摂れない時に、牛乳だけを飲むのは、牛乳の中に乳脂肪が多い(3.7%とか書いてありますね)ことからうまくありません。
 一度、このような病態になったお子さんは、小学校に上がるころまでには、このような病態になることを繰り返すことがあり、対策を知っておいていただくと良いと思います。

(最終更新日:2004年11月15日 18:58)
乳酸菌飲料はお腹の調子を整えるから良いと聞きますが、子どもにも良いものでしょうか?

 お腹の中(正確には腸の中)には、役に立つ細菌がたくさん住み着いていて、健康な生活を送るために役割を果たしています。病原菌などが入ってきても、善玉の細菌がたくさんあれば病原菌が住み着くことができず、排除されてしまいます。そういった意味で善玉の細菌のひとつである、乳酸菌を補給してあげることは、確かに良いことです。

 が、プレーンのヨーグルトという砂糖を入れずに販売しているヨーグルトがありますね。そのような、砂糖があらかじめ入っていないヨーグルトを砂糖を入れずに食べてみて下さい。とてもすっぱくて、子ども達がそういうものを喜んで食べてくれるとは思えない食品です。

 結局、おいしく飲める乳酸菌飲料といったものは、おいしくするために、砂糖がたくさん添加してあり、砂糖のかたまりのようなところがあります。乳酸菌の利点は認めますが、砂糖の取りすぎの害も良く考えておく必要があります。理想は砂糖なしのプレーンヨーグルトでしょうが、子ども達が食べてくれますか?

(最終更新日:2004年11月15日 17:15)
ときどきものすごくおしっこが近くなります。心配はいらないのでしょうか?

 おしっこが近くなる病気もあります。尿崩症や糖尿病、膀胱炎などです。そのような病気が無いかを一度おしっこを調べておいていただくと良いと思います。

 一般論的な言い方をしますと、そういう病気があっておしっこが近い場合には、夜寝ているときに何度もおしっこのために目が醒めてトイレに行くか、あるいはおねしょの形で何回もおしっこをしてしまいます。もしも、昼間は山ほどおしっこに行くのに、夜寝ている間は、ぐっすりと寝て、朝まで一度もおしっこをしないですむというような場合には、本当におしっこが近くなっているのではなく、おしっこが気になって仕方がないというような心理的な要因による頻尿のことが多いようです。保育園に行き始めた子ども達など、良くそういうことが見られます。その場合には、まったく心配がありませんので、好きなだけおしっこに行かせて放っておくのが一番です。そのうち、けろっとしておしっこにいかなくなります。

(最終更新日:2004年11月15日 17:05)
小児科で包茎の疑いがあると診断され、泌尿器科に行くように言われました。自然にむけるのを待ってもよいのですか?

 宗教上の理由で割礼をする習慣のある国もあったりするため、包茎を悪いものと見なす考え方があるようです。しかし、排尿時に包皮が提灯のようにふくらむほど、おしっこの出口が少ししか見えないようなもの(完全包茎)と、思春期に達しても包皮の反転がまったくできないようなものを除くと、大多数のものは、仮性包茎といわれるもので、放置しておいてかまいません。将来そのために機能障害をおこすこともありません。
 思春期に達して男性ホルモンの活動が盛んになると、多くの仮性包茎は解消してしまいます。最近、副腎皮質ホルモンの入った軟膏を包皮と亀頭の癒着部に塗る治療を行う施設もあり、一定の効果が上がっているようですが、一般的とは言えません。一度、泌尿器科の先生に診てもらって方針を決めて頂くと良いと思います。

(最終更新日:2004年11月15日 16:09)