筑波記念病院ロゴマーク 茨城県つくば市要1187-299
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診療部門のご紹介

診療体制
診療スケジュール
こちらをご覧下さい。
医師プロフィール
役職 医師名
部長 神山 幸一
  木村 正樹
診療科の概要
《 患者さまへ 》
当院呼吸器外科は、生命維持に最も重要な器官の一つである呼吸器(肺、気管、気管支、縦隔、胸壁、横隔膜)の疾患に対して、3人の呼吸器外科医が、検査、診断、手術を行っています。近年癌の死亡率でトップになった肺癌や、肺に孔が開きパンクしてしまう気胸、肺炎などから胸に水がたまる胸膜炎、さらにそれが悪化した膿胸、胸部外傷(肋骨骨折、肺挫傷、気胸、血胸等)、縦隔腫瘍、横隔膜ヘルニアなどの外科的治療を主に行っています。さらに乳腺疾患に対しては乳腺甲状腺外科の相吉先生とともに診療を行っています。また肺癌や乳癌の化学療法(薬による治療)や、癌の痛みや苦痛をとる緩和治療にも力を入れて取り組んでいます。
我々は、患者さんやご家族にわかりやすく病名、病状を説明し、十分に納得できる治療法を選択していただけるように心がけています。また検査待ちや、手術待ちができるだけ短くなるように、さらに侵襲が少なく早期に社会復帰できる治療を可能な限り選択できるように努力しています。

《 医学生・研修医の方へ 》
当院呼吸器外科は、3人の呼吸器外科医のもとに、呼吸器疾患の外科的治療を中心に診療を行っています。肺腫瘍、肺癌、気胸、縦隔腫瘍、胸部外傷、胸膜炎、膿胸などの症例に対し診断から手術、術後管理、術後の治療までを責任を持って取り組んでいます。その他に気管支鏡検査や胸部レントゲン写真、CTの読影、内科的治療、肺癌の化学療法、緩和治療も幅広く行っています。また乳腺疾患の手術、乳癌の化学療法、緩和治療も施行しています。
呼吸器外科専門医を目指すには、まず一般外科、消化器外科、心臓血管外科などを研修後に外科専門医を取得してから呼吸器外科を専門に研修することになります。
当院では外科系各科がそろっていますので外科専門医の取得が可能です。
外科専門医取得を目指す先生の呼吸器外科研修も可能です。
診療内容
主に扱う疾患
良悪性肺腫瘍(肺癌、転移性肺腫瘍など)、縦隔腫瘍気胸(自然気胸、続発性気胸、外傷性気胸)、胸膜腫瘍、胸膜疾患(胸膜炎、膿胸など)、胸部外傷(肋骨骨折、肺挫傷、横隔膜破裂、胸骨骨折など)、肺気腫、肺嚢胞性疾患、乳腺疾患(乳癌、良性乳腺腫瘍)、その他

主に扱う症状
・咳が気になる、痰が多い、血痰、胸が痛い、息苦しい、息切れがある
・胸部レントゲン写真で異常を指摘された
・胸にしこりがある

主に行う検査
・胸部単純写真
・胸部CT
・胸部MRI
・気管支鏡検査 レントゲン透視下肺生検など
・胸腔鏡検査
・局所麻酔下または全身麻酔下 呼吸機能検査
・胸部超音波検査
・骨シンチ
・頭部CT、MRI 腹部CT、超音波検査 その他

《 肺がんについて 》
肺癌は主にその組織型により小細胞癌(small cell lung cancer:SCLC)と非小細胞癌(non-small cell lung cancer:NSCLC)の2種類に分類され治療法が異なります
小細胞癌は肺癌全体の約10%です。
非小細胞肺癌はさらに腺癌(約45%以上)、扁平上皮癌(約35%)、大細胞癌(約7%)に分類されます。その他の組織型もあります.

◆肺癌の診断
肺癌の確定診断・画像診断
- 胸部レントゲン
- 胸部CT
- 気管支鏡検査 気管支鏡下生検
- 胸腔鏡 胸腔鏡下肺腫瘍生検
- 血液検査 腫瘍マーカー(CEA,シフラ,SCC,NSE, ProGRP, その他)

肺癌の画像診断
十二指腸乳頭部へ造影チューブを挿管
胸部レントゲン写真
右下肺に腫瘍を認める
金属ステントを留置
右の胸部CT
右肺中葉に腫瘍を認める
十二指腸乳頭部へ造影チューブを挿管
胸部レントゲンでは映らない肺癌
十二指腸乳頭部へ造影チューブを挿管
気管支鏡検査

◆肺癌の治療
非小細胞肺癌の治療 小細胞肺癌の治療
・1A期 手術
・1B期 手術(+化学療法UFTの内服)
・2期  手術(+化学療法)
・3A期 手術+化学療法
化学療法+手術
化学療法+放射線治療
・3B期 化学療法+放射線治療
状況により手術
・4期  化学療法主体 局所放射線治療
・1期 手術+化学療法
・限局型小細胞肺癌(LD)
化学療法+放射線治療
・進展型小細胞肺癌(ED)
化学療法 局所放射線治療
非小細胞肺癌の化学療法  

 プラチナ系抗癌剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)と新規抗癌剤(タキソテール、タキソール、ナベルビン、ジェムザール、TS-1)の2種類の組み合わせで基本的に行います。年齢や患者さんの状態を考慮して決定します。2〜6コース行います。
上記抗癌剤治療後の再発例や進行例は、前回の治療で使用していない抗癌剤を使用します。また肺癌の組織型やEGFR遺伝子変異の状況などでイレッサやタルセバといった分子標的治療薬の使用も考慮します。

 

◆肺癌治療全般
肺癌で症状が伴う場合は症状を緩和する治療を行いつつ肺癌の治療を行います。
咳、痛み、呼吸困難の緩和治療
- 咳 咳止め 弱オピオイド
- 痛み 痛み止め(NSAIDs、オピオイド製剤など)
- 呼吸困難 酸素吸入 鎮静剤 オピオイド製剤

オピオイドとして当科ではモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの中から患者さんに適した薬剤を使用するようにしています。いつでも薬剤の変更が可能なように各種薬剤をそろえて使用しています。

◆肺癌の転移検査
- 頭部CTまたはMRI 腹部CTまたは超音波検査 骨シンチ

◆肺癌の手術
- 肺葉切除術が基本
- 当科では胸腔鏡補助下小開胸手術を基本に施行しています。
- 手術時間の短縮,術後在院日数の短縮、術後疼痛の軽減
- 腫瘍が小さくて術前に確定診断が付かない症例は手術中に腫瘍を切除し手術中に
迅速病理検査を行い確定診断を得て肺癌の基本的な手術である肺葉切除術を施行します。

《 気胸について 》
気胸には以下のようなものがあります。
自然気胸
- 原発性自然気胸(気腫性肺嚢胞ブラ、ブレブの破裂による)
- 続発性自然気胸
外傷性気胸
- 開放性外傷性気胸(胸を刺されるなど)
- 閉鎖性外傷性気胸(胸を強打するなど)
医原性気胸(医療行為により発生する)

自然気胸とは
肺に孔(穴)が開きそこから空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気です。肺がパンクした状態です。
早期大腸癌の通常内視鏡像
左自然気胸の
胸部レントゲン写真
色素観察
胸部CT
左肺上部にブレブがある
切除後
左肺上部の
気腫性肺嚢胞の胸腔鏡写真
気胸の症状
- 呼吸困難感、胸部痛、咳など
気胸の診断(検査)
- 胸部レントゲン写真 胸部CT
気胸の原因
- 気腫性肺嚢胞(ブラ、ブレブ)

気胸の治療
安静 極軽度の気胸は自宅安静で自然に漏れた空気が吸収され治癒します
胸腔穿刺 胸に針を刺し肺から漏れた空気を注射器で抜きます
胸腔ドレナージ 胸に管を入れて肺から漏れた空気を体外に持続的に排出します。
軽度の気胸ではなるべく細い管を入れます
以上の治療では、気胸の原因である肺嚢胞(ブラ、ブレブ)の治療をしていないため、再発の可能性がかなり高くなります。
手術 肺からの空気漏れが続く場合、再発気胸、CTで気胸の原因である肺嚢胞(ブラ、ブレブ)がはっきり認められ、本人が手術を希望する場合は手術を施行します。基本的に胸腔鏡を使用した手術で小さい孔を3箇所あけて肺嚢胞を切除します。
胸腔鏡手術後の再発の可能性は数%です。

気胸の手術
胸腔鏡下肺嚢胞切除
早期大腸癌の通常内視鏡像
色素観察
自動縫合器で肺嚢胞を切除し縫合する
手術後は約3〜4日で退院となります(肺の状態で多少前後します)。

《 縦隔腫瘍について 》
縦隔とは左右の肺に挟まれたところにある構造物の総称です。心臓や大動脈も含まれますがこれらは心臓血管外科であつかいます。この縦隔にできる腫瘍を縦隔腫瘍と言います。
胸腺腫、リンパ腫、神経源性腫瘍、胚細胞腫瘍、嚢胞性腫瘍(気管支源性嚢胞、心膜嚢胞など)などがあります。
治療の基本は手術で腫瘍を摘出することです。腫瘍の部位により手術方法は様々となります。

《 胸部外傷について 》
肋骨骨折 呼吸器外科で扱う外傷で最も多いものです。多くは保存的治療で治癒します。肋骨骨折の変形が強い場合や、肋骨が2箇所以上で多数折れていて呼吸がうまくできない場合は人工呼吸管理が必要になり、骨折部を固定する手術を要することがあります。
外傷性気胸 外傷で肺が傷つき肺から空気が漏れる状態です。気胸の治療参照
外傷性血胸 胸(胸腔内)に血液がたまる状況で、肋骨骨折、肺損傷などに伴い出現します。肋骨骨折の場合かなり時間がたってから出現することもあります。胸腔ドレナージ(胸に管を入れて血液を体外に排出する)が必要になります。
血胸と気胸が合併することも多くあります。
肺挫傷、
肺破裂など
肺が傷つき出血、空気の漏れが多い場合は手術が必要です。
気管支損傷 手術が必要です。
横隔膜破裂、
ヘルニア
胸部外傷で横隔膜が破れることがあります。手術を要します。
また外傷直後には発見されない横隔膜損傷が後に横隔膜ヘルニアとして発見されることが稀にあります。この場合も手術が必要です。
胸骨骨折 保存的治療で治癒することがほとんどです。変形が強い場合は手術が必要です。
診療実績

外来・入院患者数

外来患者数 2009.4〜2010.3) 筑波記念病院 1,130人
筑波総合クリニック
(のべ人数)
5,211人
入院患者数 2009.4〜2010.3) 566人

手術件数 (2007.4〜2008.3)
肺癌 17件
肺腫瘍 3件
転移性肺腫瘍 5件
縦隔腫瘍 5件
胸壁腫瘍 2件
胸部外傷 1件
胸膜生検 4件
横隔膜ヘルニア 1件
心嚢ドレナージ 1件
気胸 22件
乳癌 15件
その他 34件
合計 110件
以前の手術件数 (2002.1〜2007.3の合計)
肺癌 84件
気胸 91件
転移性肺腫瘍 14件
縦隔腫瘍 15件
胸部外傷 8件
乳癌 乳房温存手術 41件
乳癌 乳房切除術 57件
年間手術件数
2002年 82件  2003年 78件  2004年 116件  2005年 111件  2006年 91件
施設プロフィール
日本呼吸器外科学会指導医制度 関連施設
呼吸器外科専門医認定機構 関連施設
日本呼吸器内視鏡学会専門医制度 関連認定施設
日本胸部外科学会認定医認定制度 関連施設
専門医・認定医
呼吸器外科専門医合同委員会専門医
日本外科学会専門医・認定医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
日本胸部外科学会認定医
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