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理事長ご挨拶
筑波記念病院外観
医療の高機能化
 心臓と脳に関する診療を基幹に開設して26年、今春当院は、救急センターを竣工しました。手術室を3室から5室へ増やし、1室当たりの面積も広くなったことで緊急手術にはいつでもどんな科でも対応できるようになりました。放射線部はフイルム診断からモニタ診断へ切り替わり、核医学装置を新規導入、その他MRI、CT、血管造影装置など全ての装置を最新のものに入れ替えました。集中治療室も同センター内に再整備し、救急外来や最新機器を備えた検査・手術部門との連携もスムーズになり、緊急を要する患者さまへの対応も迅速・効率的になり、ひとまずは時勢にふさわしい高機能化を具現したと自負しております。

 前述のような急性期下の治療と同等に、リハビリテーションは“病気や症状を治癒あるいは軽快させるための重要な医療行為”として認識されねばならない、というのが私の持論です。現在、当院には160名のリハビリテーションスタッフを擁し、急性期・回復期・維持期の全段階で継ぎ目のないリハビリテーションと医術を共存させ、患者さまの満足する生存、生活の質を実現すべく奔走しています。高齢の方は入院するだけでも運動機能の低下というハイリスクが予想されるのですから、リハビリの早期開始は非常に意義があります。

 高機能化が求められるのは設備機器だけではありません。施術を行うスタッフの手技、心がけも患者さまの意を充足する高レベル、高感応性のものでなければならないのもまた自明のことです。対価に見合ったサービスを求めるのが人の普通の気持ちであり、私が当院職員に対して「最大限の礼儀をもって配慮に満ちた診療を行うなら、その対価として報酬を頂いてしかるべきであり、患者さまがお金を支払って当然と思って頂けるサービスを提供することに、誇りを持って頑張ってほしい」と訓示するのもまた例年のことです。

 今さらのことですが、医療サービスとは何でしょうか。
医療というサービスは衣食住とは異なり、需要と供給の上で社会経済とは一線を画すものでしょう。需要としては、国の礎たる国民一人ひとりが等しく健康と生命にかかわる医療サービスを求め、その価値はおのおの必需性が高く、かつ金銭に換算しがたいものです。そのようなサービスを提供できる主体として、施設設備の高機能化だけでなく、スタッフの日々のたゆまない切磋琢磨もまた忘れてはならないと、新センターの竣工にあたり思いを新たにしております。

医療法人筑波記念会 理事長

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