リハビリテーション部

茨城における小児の発達を支える地域リハビリテーションを考える会

平成24年度総会・研修会

2012年9月 3日掲載

2012年7月1日に平成24年度総会・研修会を開催致しました。

  1. 日時:2012年7月1日(日)
  2. 場所:茨城県立こども病院(多目的ホール)
  3. プログラム:
    1)総会 12:30~13:10
    2)研修会 13:20~15:40
    テーマ:「小児リハ連携ツール キッズリハ手帳の普及状況」
    講師 :齋藤 由起子 氏(茨城県保健福祉部厚生総務課)
    テーマ:「障害者自立支援法の改正と障害者総合支援法について」
    講師 :竹之内 章代 先生(茨城県社会福祉士会 会長)
    テーマ:「小児リハビリテーションの歴史的変遷」
    講師 :岸本 光夫 先生(作業療法士)
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総会の様子
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研修会の様子

平成24年度 茨城小児リハの会 研修会に参加して

筑波記念病院リハビリテーション部
理学療法士 高橋 奈緒子

今回、茨城県内の障がい児・者に携わる3人の方々に、障がい児・者にとってよりよい環境を構築するためにはどんな支援が必要なのかをお話して頂きました。
まず、齋藤由起子先生の講演の中では、茨城県内の89施設へキッズリハ手帳を配布したが、まだ十分に利用されていなかったり、キッズリハ手帳その物の存在が保護者に十分に認知されていないのが現状とのお話がありました。私も小児リハビリテーションに携わっていますが、保護者からキッズリハ手帳に関する内容の問い合わせや、実際に手帳を利用されている方は少ないように感じます。今後キッズリハ手帳を広めていくためにはまず、自治体、医療機関や特別支援学校、その他の地域・福祉関係者の方々の認識を高め、その上で保護者へPRすることが必要だと感じました。
次に竹之内章代先生の講演では、障害者自立支援法の改正と、障害者総合支援法の成立により障害児・者を取り巻く環境も大きく変わっていくとのお話がありました。支援を必要とする方々により良いサービスを提供するためには、地域ネットワークを構築し地域支援を展開していくことが重要だと改めて感じました。
最後に、岸本光夫先生には日本における小児リハビリテーションの歴史について、岸本先生の体験を踏まえてお話して頂きました。以前は、医療関係者も含めて多くの人々が疾患に対する知識に偏りがあったり、誤った認識を持っていたとのことでした。しかし、近年の小児リハビリテーションでは、"正常を目指す"のではなく、"こどもの主体性を尊重し、偏りのない総合的な支援方法を提供していく"との考え方が多く言われるようになってきているようです。今後、小児リハビリテーションを実施するにあたり、こどもの心理社会性や運動特性・行動的特徴・反応等を評価し、日常生活に即した具体的かつ実現可能な目標を設定することが重要であると思いました。こどもが主体的になれる活動や環境を創造する上で、ユーモアやちょっとした遊び心が取り入れられると岸本先生のようにこどもとの関係性が上手く図れるのではないかと感じました。