第18回 事例検討会
2010年6月 1日掲載
日時 | 平成22年6月1日(金) 18:30~20:30 |
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場所 | 筑波大学総合研究棟D 公開講義室(1階)(茨城県つくば市) |
テーマ | 訪問リハビリの現状と課題 |
講師 | 伊藤 隆夫先生(全国訪問リハビリテーション研究会 会長、 船橋市立リハビリテーション病院リハ・ケア部長) |
講義内容
- 地域リハビリテーションの流れ
- 訪問リハビリテーションの現状
- 地域連携の現状について
- 訪問リハビリテーションについて
- 訪問リハビリテーションの実際
- 医療と介護のチームワーク
- 在宅リハビリテーションの展開
結果
今回は、第147回保健・医療・福祉に関する勉強会(筑波大学公開セミナー・シンポジウム)と共催し、全国訪問リハビリテーション研究会会長 伊藤隆夫先生に「訪問リハビリの現状と課題」の演題で、お話して頂きました。
訪問リハビリテーションの現状は、実態調査(対象:1954施設)をもとに講義され、従事セラピストは平均3.2人、6割が兼業、訪問活動範囲は平均13.6kmと広域、訪問件数は平均114.3件、利用者は32人、1日あたりの訪問件数は2.9件、最多12件、主治医との連携は半数が文書による、ケアマネとは適宜同行訪問を実施、サービス担当者会議への参加は低調、事業体としての成熟度は低い、短期集中リハ加算は極めて少ないとの結果が得られました。
課題については、①人材育成(教育研修体制の強化、実習・研修施設の充実)②訪問リハのシステム整備(在宅主治医による指示~報告体制の確立、ケアマネジャーと連携強化、通所リハ・短期入所リハと連携強化)③訪問リハ提供拠点の整備(訪問リハステーションの創設)が挙げられました。
今回の講義では、地域の現状を把握することができ、また、訪問リハを行う上で必要な知識を改めて見直すことができました。充実した在宅生活を継続するためには、チームワークが重要であり、積極的に医療や介護と連携を取り合うことが大事であると思いました。
参加者 | ①訪問考える会 会員 25名(うち新規会員2名) 非会員77名 計102名 ②保健・医療・福祉に関する勉強会 計25名 ①+②の参加者 計127名 |
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施設数 | 31 |
職種 | Dr 5名 PT 57名 OT 30名 ST 6名 ケアマネジャー 6名 MSW 4名 鍼灸師 1名 大学院生 18名 |
懇親会 | なし |


(文責:つくばケアセンター 作業療法士 河内紀依)