リハビリテーション部

実績報告

茨城における小児の発達を支える地域リハビリテーションを考える会

平成27年度総会・研修会

日時 7月5日(日)13:30~16:00
会場 茨城県立医療大学 中講義室
茨城県稲敷郡 阿見町阿見4669−2
TEL 029-888-4000
プログラム (1)総会  13:30~14:00(受付13:00~)
(2)研修会 14:10~16:00
テーマ シンポジウム「テーマ:小児の発達を支える専門職連携のこれから」
座    長:金森 毅繁  (筑波記念病院 理学療法士)
シンポジスト:岩﨑 信明  (茨城県立医療大学 医師)
       大関 毅   (茨城県立下妻特別支援学校 学校長)
       石川 公久  (筑波大学附属病院 理学療法士)
       大曽根邦彦  (心身障害児療育会きつつき会 代表)
参加者 69名(理学療法士 14名,作業療法士 9名、言語聴覚士 4名、
   医師 7名、看護師 2名、学校関係者 25名、その他 8名)

平成27年度 研修会に参加して 筑波記念病院リハビリテーション部
理学療法士 大熊陽子

今回の研修会では、本会のこれまでの変遷についてと、小児の発達を支える専門職の意見・考えを各々の立場から聞くことができ、非常に興味深く感じました。

まず、小児科の先生のお話では、茨城県内の小児科医と小児に関わる医療スタッフの数が現状では全国的には少ないこと、しかし近年県内の医療スタッフ数の増加率は右肩上がりであることを知りました。小児リハに関わるスタッフ数は、地域によっても差があり、療育センターだけではまかないきれない部分もあるため、医療機関の果たす役割の大きさを改めて感じました。

特別支援学校の先生のお話では、学校の先生から見た子どもの評価と、セラピストから見た子ども評価との違いについて、が印象的でした。私はセラピストの立場から、リハビリ室や病院でのお子さんの様子から課題や目標設定を行うことが多いのですが、先生方は日常生活の場面や自立活動の中でより具体的な目標設定を行っているため、その二つの間にはズレが生じることもあります。そのため、それぞれがお互いにどこをポイントに子ども達を見ているのかを明確にし、密に連携をとりながら、同じ目標に向かって介人していく必要があると感じました。

病院の理学療法士の先生のお話では、小児リハ(療育)とは何か、そして医療と教育の連携について学びました。まず、小児リハとは、セラピストによる訓練やそれに伴う機能改善自体を指すのではなく、それらを地域社会や生活の中で活かせるようになることが重要であるということが印象的でした。また、その過程において、セラピストだけの支援では限界があるため、家族、学校、地域社会と共に支援していくことの必要性を強く感じました。

福祉の立場の先生のお話では、具体的な事例を通して、子どもの育ちの支援における福社の役割について学びました。子どもの育ちの支援に関わる機関は多く、その中において本人、家族、医療、学校、行政とが連携をとれず、その結果子どもへの支援や課題が明確にならないこともあるとのことでした。多くの機関と情報の中で、それらをつなぐ福祉の役割は大きいものであると改めて感じました。

これまで私は小児リハに関わるスタッフのひとりとして、やはリセラビストの立場から考えることが多くなりがちでした。しかし、小児リハに関わる機関はとても多く、今回それぞれの分野の先生方のご意見・お考えを聞いたことで、また違った視点に気付くことができました。今回学んだことを今後の診療に活かしていけるように努めたいと思います。

平成26年度総会・研修会

日時 平成26年7月13日(日)13:30~15:40
会場 茨城県立健康プラザ 大会議室
〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2 いばらき予防医学プラザ内
電話:029-243-4171
プログラム (1)総会  13:30~14:00(受付13:00~)
(2)研修会 14:10~15:40
テーマ 「より良い補装具を提供するために知っておくべきこと、やるべきこと」
講師 三浦 健一先生(株式会社 幸和義肢研究所)
参加者 68名(理学療法士 14名,作業療法士 16名、言語聴覚士 2名、
   医師 3名、看護師 7名、学校関係者 19名、その他 7名)

平成25年度総会・研修会

日時 平成25年6月23日(日)13:30~15:40
会場 茨城県立医療大学 講義棟 中講義室(112教室)
茨城県稲敷郡阿見町阿見4669-2
TEL:029-888-4000(代表)
プログラム (1)総会  13:30~14:00(受付13:00~)
(2)研修会 14:10~15:40
テーマ 「障害をもつ子どもたちの口の中と摂食機能」
講師 高木 伸子先生(たかぎ歯科 院長)
参加者 96名
※高木先生・手塚先生の推薦書
入門書
  1. 1「食べる機能の発達をうながす子育て」 診断と治療社 2003年

    編著 田角勝(たつのまさる)、河原仁志(かわはらひとし)
    ※障害を持つ子ども達の摂食指導に豊富な経験のある二人の小児科医による本です。簡単に読めて、大事なポイントがわかります。経管栄養依存症や筋ジスについて も触れられています。

  2. 2「食べる力はどう育つか~乳幼児の摂食機能の発達と課題~」大月書店 2002年

    井上美津子(歯科医師)
    ※健常児から障害児まで、幅広く小児の摂食と口腔を見ている著書による摂食機能の発達が書かれています。

  3. 3「摂食育コミュニケーション」 オフィスsakuta 2009年

    中島千夏子(摂食カウンセラー)
    ※筆者は養護学校教員としての長い摂食指導の経験をお持ちの方です。現在は高齢者の摂食嚥下障害を含めた啓蒙活動や人材育成、デイサービスでの日々の実践活動と幅広い活動をされています。環境の整え方、基本的なリハビリなどについての DVDがついています。

  4. 4「乳幼児の摂食指導 ~お母さんの疑問に答える」医歯薬出版 2000年

    向井美恵(むかい よしはる)編著
    ※小児の摂食嚥下研究のパイオニアのお一人、小児歯科が専門の先生の本です。健常児の摂食機能発達がたくさんの写真と一緒に説明されています

専門書
  1. 5「食べる機能の障害 その考え方とリハビリテーション」 医歯薬出版 1987年

    金子芳洋 編  金子芳洋、向井美恵、尾本和彦 著
    ※小児の摂食嚥下研究を始めた金子先生が編集した古典的名著です。評価用紙、評価方法など、巻末も充実しています。

  2. 6「障害児の摂食・嚥下・呼吸リハビリテーション その基礎と実践」

    医歯薬出版 2005年  金子芳洋監修 尾本和彦 編
    ※1980年代の基礎研究以降、様々な経験を蓄積した著者らによる丁寧な解説と実践のための本です。お勧めします。

  3. 7「小児の摂食・嚥下リハビリテーション」医歯薬出版 2006年

    田角 勝、向井美恵 編著
    ※6以降の経験・研究をとりいれた本です。図解やイラストが豊富です。

平成25年度 研修会に参加して 筑波記念病院リハビリテーション部
言語聴覚士

「摂食嚥下障害」と聞くと,高齢者の摂食嚥下障害を思い浮かべることが多いですが,今回研修会に参加し,小児の摂食嚥下障害について知ることができました.小児は口腔内が成長・発達をしている段階なので成人と異なること,リハビリテーションの目的が摂食嚥下機能の獲得であることを学びました。

実技として,口を開けたまま水を飲むことや,咀嚼時の筋肉の動きを感じることなど,私たちが食事の際に何気なく行っている,食物を「取り込む」から「飲み込む」までの過程に,さまざま器官が多くの働きをしていることを改めて感じました。

そして,画像や資料をたくさん用いて教えていただけたので,摂食嚥下障害をもつ小児の問題点や,どのようなリハビリテーションを提供したらよいかを考えることができました。

また,特別支援学校の先生より学校での食事の様子や,工夫点についての発表を聞き,言語聴覚士として特別支援学校と連携していくために何ができるのか考えるきっかけとなりました。

今回学んだことを踏まえ,今後の臨床に活かしていきたいと思います。

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