診療科・部門紹介

つくばハートセンター

診療科概要

診療内容

当科が診療に当たる疾患

狭心症、心筋梗塞、慢性閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄症、不整脈疾患、弁膜症、心筋症、心不全、
高血圧症、その他

診療実績

  CAG 両心カテーテル PCI PTA 合計 緊急
CAG PCI
2012年度 189 63 101 4 357 36 35
2013年度 251 37 193 7 488 52 53
2014年度 328 37 226 4 595 44 60

施設プロフィール

  • 日本心血管インターベンション治療学会研修病院
  • 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル(ロータブレーター)施行施設

つくばハートセンターの特徴

最先端心臓カテーテル治療の実践

医療は常に進歩しております。特に我々が得意とする冠動脈インターベンション領域はその進歩が目覚ましく、わずか2-3年前の医療機器、医療技術が時代遅れになることも珍しくありません。日本人医師のカテーテル治療の技術が世界トップレベルであることは自他ともに認めるものであり、特に最も技術的に難しいとされる慢性完全閉塞病変のカテーテル治療について、世界中の主要学会で日本の著名な医師が講演やライブデモンストレーション(公開治療)の術者を行うことが通例となっております。しかし全ての日本人医師が高い技術を持つわけでなく、実際には限られた医師のみが持つ技術もあります。

センター長の我妻は海外での招聘カテーテル治療の経験も豊富であり、その多くが前述の慢性完全閉塞病変の治療です。日本国内では未承認で、今後日本に導入される予定である最新の医療機器を現地の患者様に実際に使用することもあり、常に最先端の医療機器について情報を入手しております。これらの経験を通じ、つくばハートセンターの患者様には最新の心臓カテーテル治療を提供できるものと考えております。

有効性と安全性の高いレベルでのバランスのとれた診療

慢性完全閉塞病変の治療に代表される、いわゆる技術的に難しい治療がなぜ難しいかというと、手技に起因する合併症と紙一重の治療であることが一つの大きな理由として挙げられます。難しい治療を成功させるためには、ある程度のリスクは伴うものであり、優秀な術者は合併症をいかに防ぐかという点にも長けているものです。しかしそれでも避けられない合併症が存在することも事実であります。カテーテル治療で誰もが知る世界的に高名なある医師は“(重大な合併症である)冠動脈穿孔を経験したことのない医師は本当の慢性完全閉塞治療をやっていない”と述べており、確かに合併症が発生する限界ぎりぎりまでやらないと成功しない治療も時に経験します。しかし実際に我々が治さなければならないのは “病変”ではなく“患者”です。病変自体は治療が上手くいっても、その後の合併症で患者様の予後を悪化させては治療の意味がありません。

難しい病変にチャレンジすることが患者様にどこまで利益をもたらすか、それによる合併症発生リスクと発生した場合の対処を考え、手技成功の可能性が高くても合併症のリスクのある治療手段を避けることも選択肢として常に考え、治療に臨んでおります。この考えはカテーテル治療だけでなく全ての診療に通じるものと理解しており、日々の診療で心掛けております。

コメディカルを含めた医療チームによる診療体制の強化

循環器救急疾患、特に急性心筋梗塞に代表される急性冠症候群は、いかに迅速に治療を行うかにより患者様の生命予後が大きく左右されます。術者の技術が優れていても、看護師、臨床工学技士、放射線技師などのコメディカルとのチームワークが良くなければ、一刻を争う緊急PCIはなかなかうまくいくものではありません。当たり前のように思える医療チームですが、実際の医療の現場では理想的なチームワークがとれている施設ばかりではありません。

我々が行う心臓カテーテル検査、カテーテル治療は、少なくなったとはいえ合併症が発生しやすい領域です。医師、コメディカル問わず、その日の検査、治療を高いレベルで理解していれば、予期しない合併症を初期の段階で誰かが指摘し、未然に防ぐ、あるいは大事に至る前に対処するということが可能となります。つくばハートセンターでは医師、コメディカル一体となった最高の医療チームを作り、レベルアップするためにこれらのメンバーで毎週ミーティングを行っております。このようにチームとして日常の検査、治療の質をより良くすることを常に意識して診療に臨んでおります。

患者背景を考慮した全身管理

我々つくばハートセンターが対象とする疾患は必ずしも狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患だけではありません。不整脈や心不全といった循環器疾患全般が対象となりますが、筑波記念病院には地域の特殊性もあり、むしろ単一の循環器疾患だけでない患者様が数多くいらっしゃいます。例えば、脳梗塞などの合併疾患を持つ心不全の患者様や、基礎疾患が不整脈で、不整脈が良くなっても肺炎を併発し全身状態がなかなか改善しない高齢患者様なども珍しくありません。このような全身管理が必要な患者様の診療は経験豊富であり、医師、コメディカル一丸となって患者様の全身状態改善に向けて取り組んでおります。特に最先端治療を必要としない患者様でも、心のこもった最善の全身管理を実現できるものと考えております。