診療科・部門紹介

つくばハートセンター

検査

心電図

トレッドミル運動負荷試験

心電図を装着したままベルトコンベアーの上を走って頂き、その間の心電図変化を評価します。虚血性心疾患や不整脈の評価に有効です。

ホルター心電図

24時間心電図とも言われ、心電図を装着し、簡単な心電計を携帯して1日の心電図変化を評価します。不整脈の診断や、その頻度の評価、あるいは冠攣縮性狭心症などでは深夜や早朝の発作が多く、それら症状発現時の心電図評価が可能です。

心臓超音波検査

体表面からエコー(超音波検査)を行うことにより、心臓弁膜症や心臓の壁の動きなどが評価可能です。

心筋シンチグラム

心臓の筋肉(心筋)に取り込まれる特殊なアイソトープを静脈内に投与し、心筋のバイアビリティ(壊死していない健常な領域)を評価します。運動負荷や薬剤負荷を行うことにより、狭心症の評価に有効です。

心筋梗塞後の患者様で完全に壊死を起こしている領域の冠動脈血行再建は見送られることがあるいっぽう、心臓超音波検査などにより、ほとんど動いていないと判断される領域にバイアビリティが残っていれば血行再建により心機能の改善が見込めます。

冠動脈CT

心臓CTとも呼ばれ、ここ数年でかなり普及した検査です。従来、CT検査は心臓のように動く臓器の評価はアーチファクト(画像のぶれ等により病的意味のない異常所見)が出やすいことから、評価困難でありました。近年導入が進んでいるマルチスライスCTではこれらの問題をかなり改善しているため、高い精度を持って冠動脈の評価が可能です。冠動脈病変のスクリーニングとして冠動脈CTを行い、病変が確認されれば、治療を前提で心臓カテーテルを行う施設も増えております。

心拍数が高いと良好な画像が得られないこと(そのため、心拍数が高い患者様に行う場合、心拍数を一時的に低下させる薬を使う場合もあります)、ある程度の量の造影剤を用いなければ良い画像が得られないこと(腎機能低下を認める患者様には腎臓に負担のかかる造影剤をなるべく少なくすべきであり、熟練した医師が行う心臓カテーテル検査のほうが少ない造影剤でより正確に評価できる)、石灰化病変では冠動脈内腔の評価が困難であることなど問題点もあることから心臓カテーテル検査に変わるものではありませんが、患者様に対する侵襲度が少なく、一般のCTと同様に入院せず外来でできる利点があります。

心臓カテーテル検査

狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の最終診断検査です。外来で施行可能な前述の検査で冠動脈病変が強く疑われる患者様に行われます。専門のトレーニングを受けた医師が専用のX線撮影装置で検査を行うため、循環器科を標ぼうしていても全ての施設で施行できるわけではありません。通常、手首、足の付け根、肘などの動脈を穿刺し、1.5mm程度の太さのカテーテルという細い管を動脈に進め、X線撮影装置の透視画像を見ながら冠動脈の入り口まで持ち込み、造影剤を流し込むことにより冠動脈の狭窄病変を直接評価します。

局所麻酔で行われ、それ以外は基本的に苦痛のない検査であり、冠動脈造影だけであれば通常20-30分程度で検査は終了します。弁膜症の診断や心機能評価で右心カテーテル検査という、静脈から入れるカテーテル検査も同時に行うことがあり、その場合はもう少し時間がかかります。心筋症や心筋炎の疑いの患者様には心筋生検という心臓カテーテル経由で心臓の筋肉を直接生検(小さな鉗子で左心室あるいは右心室の心筋組織を一部採取する検査)が行われることがあります。

心臓カテーテル検査は熟練した医師が行えば前述の通り短時間で行うことが可能であり、安全性の高い検査ですが、動脈硬化の強い患者様では目的の冠動脈に至るまでの血管の蛇行などでカテーテルの操作が困難なケースもあり、その場合は検査時間も長くなることや、穿刺を他の部位に変えるなどの対応が必要になることもあります。さらに、カテーテルの挿入に伴い、動脈硬化により脆弱な状態となっている血管の壁がはがれて、脳の血管に詰まることにより脳梗塞を発症したり、カテーテル挿入の際に用いるガイドワイヤーが血管壁を穿孔したりといった重大な合併症の可能性があるため、現在でも最終的な検査の位置づけとなっております。