診療科・部門紹介

もの忘れ外来

診療科概要

 

A.「もの忘れ」はどこまでが正常?

「もの忘れ」には正常加齢によるものと病的認知症の初期段階とがあり、早期診断が重要となります。

認知症とは、いったん正常に発達した知能が、脳の障害によって進行性に障害された状態をいいます。もの忘れを含む様々な知的能力の低下により、仕事や社会生活ができなくなった状態です。

単にもの忘れがあるから、直ちに「認知症」というわけではありません。 では、単なるもの忘れと認知症は、どう違うのでしょうか?

「単なるもの忘れ」と「認知症」の主な違い

  単なるもの忘れ 認知症のもの忘れ
記憶 ・体験の一部を忘れる
・食事に何を食べたか忘れてしまう
・体験全体を忘れる
・食べたこと自体を忘れてしまう
見当職 ・人の名前が出てこない
・場所はわかる
・月日はわかる
・人の顔を忘れてしまう
・場所がわからない
・月日が分からない
判断力 ・判断はできる ・判断ができない
進行性 ・進行しない ・ゆっくりだが進行する

認知症の原因はさまざまですが、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の大きく2つに分類されます。
最近の我が国の統計では、アルツハイマー型認知症が増え第1位です。 その次が脳血管性認知症です。 その他の原因の中には、ビタミン不足や感染症、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などが含まれます。

B.「もの忘れ」の対応について

病気によるもの忘れであっても、早期発見や適切な治療を行うことによって回復するものもあります。

認知症や神経内科・脳神経外科系疾患の場合は早期発見・早期治療により、症状の進行を遅らせたり改善させたりすることができます。

また治療の方法が無いとされてきたアルツハイマー病などでも適切な薬物選択や生活指導を行うことで症状の改善を期待できます。

C.もの忘れ診療

もの忘れ診療センターの活動について

もの忘れ診療センターは平成25年9月に設立されました。
センター長は吉井與志彦、副センター長は山里道彦(兼任)で診療し、他にリハビリテーションスタッフ(兼任)による脳トレ、臨床心理士(兼任)による各種認知機能検査、放射線医師(兼任)による脳血流、画像診断を行い、総合的評価のもとに診療しております。 受診者の状態によって、リハビリ希望者には病院のリハビリテーション部での脳賦活リハビリ、つくばケアセンターでの脳活性リハビリ、つくばトータルヘルスプラザでの認知症予防トレーニング等の振り分けを考えております。
高齢者の増加に伴い、認知機能に関するご相談も増加しておりますので、外来枠を大幅に増加しました。筑波総合クリニックでは、上表の通り、吉井與志彦が月、火、水、金、午後の外来、山里道彦が木の午後(初診のみ)を担当しております。

もの忘れ診療センターの目標

高齢者のもの忘れを軽視せず、早期から認知機能低下を診断し、治療介入することで高齢者の余命期間を安心、安楽に尊厳を持って過ごしていただくように、医療面からサポートします。

受診患者さんの診断と治療のながれ

受診者の問診------医師の診察(認知機能検査、神経学的検査等)-----画像診断(CT,MRI,MRA,VSRAD,SPECT等)-----最終総合診断-----受診者への報告(経過観察、日常生活でのアドバイス、治療開始(薬物治療、脳トレリハビリ、運動リハビリ 等)------定期的な再診による治療-リハビリ評価

市民公開講座のお知らせ

「高齢者社会の生き方と脳の健康を保つ方法」に関しての市民を対象にした生涯学習のスライド(1シリーズ約20分、8シリーズ)を作成しました。
講座受講をご希望の方を募集しております。参加人数10名以上で講座を開催いたします。
ご希望の方は、総務課(029-864-1212(代表))までご連絡ください。
その際、ホームページの"もの忘れ外来"のページをご覧になった旨を伝えていただけるとスムーズです。
希望開催場所、日時等をお伺いし、折り返しご連絡いたします。